学校の友だちに!職場の先輩に!お土産に喜ばれる「大量の桃」を破格でGET!| 新府共選場

韮崎のスポット

太陽と大地の恵みを受け、ふっくらと育ったピンク色の体中に、ジューシーな甘味をぎゅっと閉じ込めている桃。山梨出身者であれば、乾いた喉を潤してくれるみずみずしい桃が、夏の日の食卓に毎日並んでいたという人も多いのではないでしょうか。

韮崎市新府・大草エリアでは、毎年美味しい桃が大量に生産されています。山梨の人は近所でもらえるので桃を買う習慣があまりないと思いますが、実は桃を県外の人にプレゼントするととっても喜ばれるんです。

山梨のお土産は信玄餅だけではありません。(信玄餅も最高ですが!)、たまには季節のフルーツをお土産に買って、大学で、職場で配ってみませんか?

東京のスーパーで桃を買おうとすると一つ250円以上。高級なものだと、500円〜700円なんていうことも。

でも『共選場』に行けば、驚きの値段で桃を手に入れることができるのです。

韮崎には『新府』と『大草』二つの共選場がありますが、今回は『新府共選場』場長であり、自身も娘さんと二人で桃づくりをしているという山本建澄さん(以下:山)にお話を伺ってきました。

味に問題のない”はねだし”の桃

(新府共選場長:山本建澄さん)

いくみ(以下「い」):今日は宜しくお願いします。それにしても、すごい人ですね。

山:そうだね。7月半ばのピークのときは250〜300人くらい並ぶこともあるよ。販売は9時開始だけど、今まで聞いた中で一番早い人は4時半から並んだって言ってたな。

い:300人!?4時半!?韮崎にこんなに人が集まる場所があったんですね。

山:インターネットが発達してからはすごいよ。県外の人の方が情報をキャッチするのが早くてね、みんなわざわざ遠くから来るんだよ。2/3が県外の人だね。地元の人はほとんど来ないんじゃないかなぁ。

い:韮崎に住んでいる人の方が知らなかったりしますよね。こんなに安く桃が買えるのに。

山:桃を買うものだと思ってないんだよな。県外の人にしてみれば、はねだしの桃が手に入るってすごいことみたいだけど。

はねだしってのは、味には全く問題ないのに、少し傷があったり形がいまいちで市場には流通できない桃のことね。買いに来る人は結構傷んでるのも、ジュースにするからって全部買ってくよ。

はねだしの桃の選別の様子

気になるお値段は?

なんとこの”はねだしの桃”は、一箱1500円!

一箱=25個前後だと言うので、一個60円程度という驚きの価格。

この黄色いケースは要返却なので、自分で箱を持参するか、200円で箱を買うことになります。箱、桃を包むネット、緩衝材などは、ホームセンターで安く購入することができるので、事前に用意しておくのがオススメです。

いい桃の見分け方

い:いい桃を見分ける方法があれば教えて欲しいです。

山:身がパンパンに詰まってまんまるなのがいい桃だね。こうして見たときに三角に尖ってるのはダメ。はねだしを選別するときは、熟度が進みすぎていないか、色が綺麗についているか、傷がないかを目で見て決めてる。まあ味には問題ないんだけどね。

い:味に問題ないのに売れないなんて・・・。ここでそんな桃たちが救出されているわけですね。

山:目視でのチェックを通った桃は、そのまま光センサーに流れてってね。大きさ、色、傷、糖度なんかをセンサーで見て条件をクリアした桃だけが、市場に卸す桃として箱詰めされてくんだよ。この共選場からは、新宿・大田・横浜・栃木の4つの市場へ桃を出荷してるね。

い:1シーズンにどのくらいの箱数を出荷してるんですか?

山:今年はここで売れていく分も合わせて、全部で約10万箱かな。多いときは1日1000件の配送手続きがあって大変だよ。そういうピークのときは農家もアルバイトも総出で、140人くらいで回してるね。

い:10万箱!?すごい・・・予想以上です。場内もかなり活気がありますね。

光センサーに流れていく桃

大勢で出荷用の桃の箱詰めをおこなっている

出荷準備や配送作業に大忙しのスタッフさんたち

桃づくりに適した土で桃をつくっていくこと

い:正直、韮崎でそんなに桃がつくられているとは知りませんでした。

山:そりゃあ新府は土が桃づくりに適してるからね。七里岩の上だから石がゴロゴロしてるイメージかもしれないけど、2m掘っても石ころ一つ出てこんだから、驚きでしょ。昔はこの辺は山林だったんだけど、横内知事のときに何年かかけて平地開発してね。ここの土がいいってこんは県も認めてるんだよ。

い:新府にはどのくらい桃農家さんがいるんですか?

山:今は組合員は73人で、桃畑の総面積は約60町(=東京ドーム12.8個分)。この広い土地で、なつっこ・白鳳・浅間・新府・みさか・日川の6種類の桃をつくってる。今は歳を取ってつくれなくなった人は他の人に畑を貸してるから、今も昔も新府の桃畑の面積はほとんど変わってないよ。

い:桃をつくる人って減ってないんですか?後継者問題は大丈夫?

山:どこも悩んでるけど、一時期よりは子どもが帰ってきて継ぐことが増えたかな。働きながら農業もやるって人たちも出てきてるし。この仕事にそれだけの魅力があるってこんが伝わったんじゃないけ。


そう言って笑う山本さんからは、新府の土地や桃づくりへの深い愛情と誇りが伝わってきました。

「やっぱり収穫は嬉しいものですか?」と聞くと、「そりゃこれがお金になるんだから嬉しいさ」と、冗談を言うように目元の笑い皺を更に深くする山本さん。笑い飛ばすように言っていましたが、収穫までの長い道のりを考えると、これは本当のことなのだろうと思います。この暑い夏が終わると、桃農家の仕事はひと段落。それぞれ休暇を取ったり田んぼの手入れをしたりしながらゆったりと秋を迎えます。そして秋の内にまた、来年に向けて桃の木の手入れが始まっていくのです。

一つの桃が口に運ばれるまでには様々な物語があります。

農家さんたちは手で触るだけで傷んでしまうと言われているほど繊細な桃を、一つ一つ手間暇かけてつくっています。

地元韮崎の農家さんが一生懸命つくった美味しい桃を、大切な人に届けてみてはいかがでしょうか。桃が身近だった頃の思い出話でもしながら一緒に桃を頬張れば、ああもう幸せ。甘い果汁が口の中から広がって、全身に染み渡っていきますよ。

基本情報:
新府共選場
七里岩を登って新府場跡を過ぎた右手側にあるこの看板が、新府共選場の目印。
山梨で一番北部に位置する共選場のため、他より出荷時期が遅いのが特徴。
7月上旬〜8月下旬が主なシーズンだが、気候によって前後する。
出荷日程はJA梨北のHPのカレンダー参照。