気が付けば2018年も残り僅か。
忙しく過ごしている内に、あっという間に年末年始がやってきそうです。
年末年始といえば忘年会や新年会のシーズン。
地元のみんなで集まって、懐かしい友だちに会って、思い出話に花を咲かせて。
昔のことを思い出して懐かしくなったり、みんなが少しずつ大人になっているのを見て少し寂しく感じたり、それでも根っこの部分は変わってないなと安心したり。
肌寒さと様々な感情の揺れ動きが相まってなんだかセンチメンタルな気分になりがちなこの季節ですが、同時にお財布の中身も出費がかさんで寂しくなってくる季節だと思います。
そこで今回はそんな師走に知っているとお得な、
20歳〜50歳を対象とした市の同窓会の補助金制度をご紹介します。
なんと必要な条件を満たして一連の手続きをすれば、”同窓会をするときに1人あたり2000円補助してもらえる制度”が韮崎市にはあるのです。
その名も『韮崎市若者同窓会・婚活支援事業補助金』。
どうしてそんなにお得な補助金があるんだろう?
補助金ってなんだか難しそうだし市役所って気軽には行きにくい...と感じる人も多いと思うので、今回は実際に市役所に行って話を聞いてきました。
同窓会の補助金について教えてください!
今回の補助金の担当窓口は、3Fの総合政策課。女性職員が笑顔で迎えてくれました。
担当職員に補助金の説明をしてもらいます。
「どうしてこのような補助金ができたんですか?」
「これは人口対策の一環なんですよ。同窓会で久しぶりに会った男女が恋に落ちて、結婚して、韮崎市に住んでくれればと思って昨年からスタートした男女の出会いを応援する補助金なんです。」
「なるほど。人口減少問題の深刻さを感じますね・・・。この補助金って結構活用されているんですか?」
「・・・・・。」
「・・・・・?」
「あんまり活用されてないですね・・・。」
「え?どうして・・・??」
「そもそも補助金の制度を若い人たちが知らないっていうのと、申請が面倒くさいと思っているんでしょうね。」
「それは確かにそうだと思います。私も知られていないから伝えたいと思って今回取材にきました。実際申請は、面倒くさいんですか?」
「補助金交付までの流れはチラシにも載っている通りこんな感じです。」
補助金交付までの流れと対象となる条件は?
「14日前までに申請に来ればいいんですね。」
「14日前までに①〜④を用意して持ってきて欲しいです。郵送でも大丈夫です。」
「①と③は市のHPにあるこの用紙ですね。④は何かある場合だから置いておいて、②の案内文書の写しというのはどういうものを出せばいいんですか?」
「それは招待状のコピーとか、LINEで呼びかけた場合はその文章をコピーして貼り付けた用紙でもOKです。」
「なるほど。③は申請後に人数が変わっても大丈夫なんですか?」
「それは大丈夫ですよ。15人以上でこの条件を満たしていれば、前後しても大丈夫です。」
「ふむふむ。実績報告のところにある①報告書ってどんな感じなんですか?」
「それは申請のときとほぼ同じ形式の報告書ですね。30日以内に出してもらっています。」
「報告書って長い文章を書いたりしてめんどくさそうなイメージだけど、これならすぐ書けそうですね。名簿は申請のときにパソコンで打っておいた方が二度書かずに済んで楽ですね。あとは領収書と集合写真か。」
「それと全員に協力してもらっているアンケートですね。」
「これはみんなの協力が必要だからちょっと大変かも。でも2000円出してもらうならこのくらいの協力はするべきですね。」
一番ネックになりそうなポイント
「あと一番大変なところは、後払いってところなんですよね。」
「うーん、、、それは確かに。一回みんなからお金を集めて振り込まれたら返しにいくっていうのは大変すぎるし、幹事が立て替えるしかないのかな。」
「2000円×15人だとしても3万円、20人なら4万円だから、結構な額ですよね。一ヶ月を目処に振込みだから、お金に余裕がないとキツイかも。」
「学生だと厳しいかもしれないですね。親の協力が必要かも。でもその結構な額を市に負担してもらえるんだから、すごいことですよね。」
「補助金を使うっていうことは市民からいただいた大切な税金を使うということなので、申請があったからと言って簡単に『はい、どうぞ』って振り込むことはできないですよね。でも必要な手続きをしてくれれば市は力になることができます。ぜひ多くの方に活用してもらいたいですね。」
同窓会を促進するのは地元回帰のきっかけづくりとして良いアイディアだと思いますが、正直なところ、幹事をするだけでも大変なのに、ここまでやるというのはなかなかハードルが高いように感じます。
県外に住んでいる人たちの集まりの場合、事前に市役所の窓口に行って相談するというのもなかなか難しいでしょう。
直接担当職員に会って相談をするのがスムーズだとは思いますが、市役所は電話での相談や郵送での書類の送付などにも対応してくれます。
ここは誰かがみんなのために一肌脱ぎ、『スーパー幹事』を目指すしかないでしょう。
職員の方は、「恋が芽生えてくれたら何よりだけど、同窓会をきっかけに地元に帰ってきてもらって今のまちの様子を知ってもらうってことも大切だなって思います。」と話してくれました。
私たち若者のために、大切な税金を使って補助金の制度を整えてくれている韮崎市。その真意を辿れば、韮崎のまちには若者のパワーが必要とされているということ。
せっかくまちがそこまでサポートしてくれるのであれば、そこに込められたメッセージを受け取って、少し手間がかかったとしても誰かが舵を取り、制度を活用して同窓会を開いてみるのもいいのではないでしょうか。
みんなで韮崎のまちに繰り出せば、きっとまちの人も喜びますよ。
『韮崎市若者同窓会・婚活支援事業補助金』申請・お問い合わせ
韮崎市役所総合政策課人口対策担当
電話 0551-22-1111(内線358)
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