リレー記事Vol.007『ゴミトシキと韮崎と未来』

はじめまして。韮崎市を拠点に活動するフットサルチーム「エスポワールフットサルクラブ」で代表を務めている五味寿貴です。

転勤や進学で山梨に来た方から、「スポーツをしたくてもチームがわからない」という声を耳にしたことはありませんか。フットサルチームの私たちですが、目指しているのは、誰もが気軽にスポーツを楽しめるような場所を作っていくことです。

今回は、私がなぜフットサルチームを作ったのか、そして何を目標にしているのかをお話したいと思います。

韮崎市を拠点に活動するフットサルチーム「エスポワールフットサルクラブ」

エスポワールフットサルクラブは、韮崎市を中心に活動を行っています。現在は、『競技志向チーム』『女子チーム』『エンジョイチーム』『小学生チーム』の4つの部門があり、総勢75人で活動しているクラブです。

それぞれの部門を簡単にご紹介します。

 『競技志向チーム』 

『競技志向チーム』には現在社会人20名が所属しており、週2回練習・試合を行っており、2016年からは山梨県フットサルリーグ1部に所属しているチームです。

『競技志向チーム』のアドバイザーには、昨年まで日本フットサル最高峰のFリーグで活躍し、現在は、YouTubeチャンネル「目指せ!Fの頂」で注目を集める中井健介さんに就任していただき、日々レベルアップを目指してトレーニングを行っています。

下段中央が中井健介さん

2017年度からは、山梨県内の企業様にスポンサーについていただくことができ、少しずつですが、チームの実力も知名度も上がってきました。

 『女子チーム』 

『女子チーム』は、小学生から社会人までの女性で構成されています。ほとんどがサッカー未経験者ですが、月2回フットサルを楽しみます。

 『エンジョイチーム』 

「誰でも・楽しく」を目的にしたのが、『エンジョイチーム』です。子どもから親御さんまで参加して、20名を超えるメンバーで楽しむこともあります。

 『小学生チーム』 

※小学生チームのコーチ軍の写真です

2019年4月から始まった新しいチームです。『競技志向チーム』の選手がコーチとして指導し、25名以上のメンバーが参加して、週1回活動で「楽しく上達」を掲げて活動中です。

 野球少年がスポーツから離れて出会ったフットサルが人生を変えた 

このように「エスポワールフットサルクラブ」を説明すると、フットサルが大好きな人間が立ち上げた順風満帆のチームに見えるかもしれませんが、ここまで来るのに紆余曲折がありました。

そもそも実は私は、小学校3年生から高校1年生まで根っからの野球小僧でした。

前列の帽子をかぶっていないのが私です

小学校6年生のときにはキャプテンと投手を務め、県ベスト4にも入り、中学校では部活ではなくクラブチームである『南アルプスシニアリーグ』に入り、投手としてレギュラー入りを目指していました。

しかしここで野球肘により半年間野球ができなくなってしまい、高校では再起と甲子園出場を目指し山梨学院高校の野球部に入部しましたが、怪我などにより1月に退部。ここで、私の野球人生は幕を閉じました。

 他競技への挑戦。残ったのはフットサルだった 

野球部を辞めた後は、1年以上スポーツへの関心がわきませんでした。

高校3年生になったときふと他球技に挑戦をしたくなり、部活動を探しましたが、時期も悪くすべて断られる結果になりました。

「いまさら他球技に挑戦しても厳しい」と思いつつも、野球を辞めたらサッカーをしたいと思うくらいに好きだったサッカーをやろうと、「夏の高校野球大会が終わったらフットサルをやろう」と、小学校で一緒に野球をやっていた友人に声をかけました。

冗談半分だったにもかかわらず、8人の友人が話にのってくれることになり、毎週フットサルをすることになりました。

なぜサッカーではなく、フットサルだったのかといえば、“プレイヤー人数が少なく、サッカーより人を集めなくてもできる”という単純な理由です。

そして、このフットサルこそが私の人生を変えました。

「エスポワールフットサルクラブ」設立。社会人生活とクラブ活動を両立する難しさ 

のりで始めたフットサルですが、高校のチームは卒業と同時に解散。山梨学院大学に進学した私はそこでもフットサルサークルを立ち上げて活動しました。

サッカー未経験者がほとんどの10名程度のサークルでしたが、最初こそ遊び感覚でしたが、2年目からは山梨県大学選手権にも出場したりと本気での活動になりました。

大学を卒業後、高校で一緒にフットサルをやっていた友人が就職のため山梨に帰ってくるというので、かつての仲間に声をかけ、社会人チーム『エスポワール』を設立しました。

「山梨県フットサル県リーグ1部に出場する」という目標を掲げスタートしたものの、仕事やプライベートの事情で参加人数も安定せず、低空飛行のまま3年の月日が経ちました。

年々、仕事や結婚などで練習に参加するメンバーは減っていき、4人で練習する日もあるほどでした。

どうすれば参加人数が増えるかを悩み抜き、2016年からはSNSを使ったり、他のチームの練習に参加して競技志向の人を探したりと、できることをすべてやろうという気持ちで行動をはじめました。

その結果、一次はメンバーも集まり、目標だった「山梨県フットサル県リーグ1部への出場」は達成したものの成績は良くなく、その後も、メンバーの数も安定しない状態が続きました。

現在はメンバー数は20名と安定してきておりますが、今年度の県リーグは開幕から2連敗中です。優勝できるチームとなることを目指して、今後ますます熱心に練習に取り組んでいこうと思っています。

サッカー未経験者がチームにいる。だからこそ、ぼくらの姿を見てほしい

現在『競技志向チーム』で活動しているメンバーは、2人を除き、全員がサッカー経験者です。2人の内のひとりは私です。そしてもう1人は、高校生の時にフットサルを一緒にしていたメンバーで、小学校・中学校共に同じ野球チームだった仲間です。

左上が小学校から一緒の友人です

お互いのこのチームで活動する上で、設立時から持っている思いがあります。

サッカー未経験者が『競技志向チーム』でプレイし、少しでもこのチームを大きくしていくことで、「あの2人にできるのだから、自分にもできる」と思ってほしいというものです。

私たちの姿が、勇気を周囲に与え、何かの挑戦のきっかけになればと思っています。

 韮崎でもスポーツに親しめる環境作りを。スポーツの醍醐味とは? 

チームの代表は、たしかに辛いことも多いです。寝る時間を削って考えることもあります。けれどそれ以上に、たくさんの仲間と出会えることが、一番の価値だと思っています。

出身中学が一緒だけど全く接点がなかった後輩、昨年対戦した相手チームの人、昨年まで県外にいた人など色々な人と出会い、同じ目標に向かって夢中になれるのが、チームスポーツの醍醐味だと思います。

市町村対抗のスポーツがあるときには、韮崎に勝ってほしいと願っています。山梨県の上位になってほしいのです。

そのためには、特に若い人を中心にスポーツをする人口を増やすための環境を整えることが大事で、そして同じくスポーツ情報を積極的に発信して、応援できる環境をつくり、応援をしてくれる人口を増やすことが大事だと思います。

全ての人がスポーツを通して関わりを持てば、韮崎市としてスポーツが盛り上がるのではないでしょうか。

2020年はスポーツとの関わり方が変わる年。一緒に盛り上げよう! 

来年は2020年を迎えます。いよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。

私は、スポーツとの関わり方が変わる年になるのではないかと思っています。

「山梨でスポーツをしたくてもチームがわからない」という声に対して、何ができるか。ひとつは、様々なスポーツに触れ合えるようにしていくことではないかと思っています。エスポワールフットサルクラブでも、2019年からフリスビーを用いて行う、バスケットボールとアメリカンフットボールを合わせた様な新しい競技「アルティメット」をスタートさせました。

今後告知を大きくして、フットサルとは別の競技でも、スポーツへの入り口を作っていきたいと思います。

私自身が野球を辞めたときに感じた、スポーツをする場所やチームの情報がないといった状況を少しでも改善して、様々なスポーツを通して仲間や場所を多くの人に提供できるようなチームにしていきます。

この記事を読んでいただきスポーツに興味が湧いた方は、エスポワールフットサルクラブに一度足を運んでみてください。一緒にスポーツを楽しみましょう。

 

エポスワールフットサルクラブについて

ホームページ
http://espoir-futsalclub.jp/

Instagram
https://www.instagram.com/espoir_futsalclub/?hl=ja

■親子や初心者でも参加可能♪エンジョイチーム

日曜〈月2回) 10時〜12時

〈日程や時間などはホームページ等でご確認ください。)

■初心者大歓迎♪女子チーム

日程や時間などはホームページ等でご確認ください。

連絡先
mail@espoir-futsalclub.jp