ライター。2019年6月加入。韮崎で働く人や会社を紹介するコーナー『ニラサキのシゴト』を主に担当。地元ではない韮崎に移り住んできた立場だからこそ見える『移住者視点』を率直に伝えることを大切にしている。1990年生まれ。妻と2歳児の息子を持つ。とても親ばか。
こんにちは。ライターの泉です。
今回は、韮崎市に直接関係はしないのですが、あるイベントに参加し「地方で稼げる仕事のつくり方」について学んできたので、記事にまとめて紹介します。
「地方で稼げる仕事」をテーマに学んだのは、9月から11月にかけて岐阜県関市を舞台に開催された『ナリワイ塾 ―岐阜県関市編―』というイベント。
開催は、地方の情報を中心にメディアを運営する『TURNS』です。
関市ビジネスサポートセンター(通称Seki-Biz)でチーフアドバイザーを務める松浦俊介さんを講師に、『稼げる事業をつくる3つのポイント』を教わったほか、関市の実際の会社やお店をいくつか訪れて経営者の方に直接質問し、さまざまな切り口から起業・創業における極意をお聞きしました。
爆発的なヒット商品を開発し、目標額の1300%=1600万円のクラウドファンディングを達成した刃物メーカーや、流木など天然素材を扱う会社が、日常の散歩道を『お金』に変えるために「時代の流れと逆行しながら」実践していることなど、
「稼げる事業づくり」の中ですぐに真似したくなる秘訣や心得をいくつも教わってきました。
今回学んだ「秘訣」は、イベントの舞台となった関市に限らず、僕が移住して今住んでいる韮崎で事業を作る際にも重要なポイントになりそうです。
「移住を考えているけれど、地方で稼ぐ方法があるのか不安」
そんな不安を持った方や、事業づくりの際に押さえるべきポイントを知りたいという方、ぜひ一緒に『ナリワイ塾』に参加したような気持ちで読んでみてくださいね!
「稼げる事業のポイント」を学ぼうとしたきっかけとイベントの概要
『ナリワイ塾』に参加した目的
そもそも韮崎市のローカルメディア『にらレバ』どうしてで他県のことを話すのか、疑問に感じている方もいらっしゃるだろうと思います。本編へと移る前に、「どうして他市でのイベントについて記事にするのか」「どうして地域で稼ぐポイントを学ぼうとしたのか」を、簡単に説明させてください。
(はじめに具体的な起業・創業のポイントを知りたいという方は、第一回目:ズバリ『稼げる事業』のポイントとは?からどうぞ!)
『ナリワイ塾』に参加したのには二つの理由がありました。
「自分自身がこれから地方で生活していくため」というのが一つ目です。
僕自身、6月に『地域おこし協力隊』として、神奈川から韮崎に移り住んできたばかり。自分自身もまだ地方での暮らしが安定しておらず、韮崎で稼ぎを得られる仕事を探す必要があります。
もう一つの理由は、「韮崎に住んでみレバ?」「韮崎で働いてみレバ?」と、この『にらレバ』を通して発信する立場として、しっかりと自分の提案に責任を持ちたいと思うからです。
「韮崎でも、こんな風にすれば稼げる事業をつくって生活できるよ。"だから"、韮崎で働いてみレバ?」と提案できるようになりたいと思い、イベントに参加しました。
イベント概要
今回のイベント『ナリワイ塾 ―岐阜県関市編―』の舞台となったのは岐阜県関市。
雑誌やウェブマガジンを発行しているTURNSさんが「地方発、稼げる事業のつくり方」をテーマに企画したもので、関市ビジネスサポートセンター(通称『Seki-Biz』)のチーフアドバイザーである松浦俊介さんが講師をされました。
『ナリワイ塾』のカリキュラムは全3回。第1回目は、東京有楽町にあるTURNSさんにて、ズバリ「稼げる事業のポイント」について松浦さんからレクチャーを受けました。
第2回目は、1泊2日で関市を訪問し、「実際の事業では、そのポイントがどう活かされているんだろう」と、参加者みんなで実際の企業やお店を見て回り、経営者の方との質疑応答を交えながら、事業の実際の様子を確認してきました。
まとめとなる第3回目では、企業ツアー体験を踏まえて「稼げる事業づくり」のポイントを再確認。最後のレクチャーとして、「知識としてポイントを知っている」という状態から、「実際に行動する」に移っていくための心得を教わりました。
イベント第1回目:ズバリ『稼げる事業』のポイントとは?
Seki-Bizとは?
稼げる仕事をつくる上でのポイントは3つ
『ナリワイ塾』のはじめに、松浦さんは、地方で稼ぐ事業をつくるには3つのポイントが重要だという話をされました。以下、各ポイントと補足説明を紹介していきます。
①強みを見出し活かす
自分の強みというのはなかなか自分では気づきづらい。自分のことをよく知っている人から話の中にヒントがあったり、周囲の人から期待されている役割の中に独自の強みを見つけ出せたりすることが多い。
②ターゲットを絞る/変える
商品の価値を一番求めてくれている人のことを想定する。
つい誰にでも広く喜ばれそうなものを作りたくなるが、漠然とした価値は反対に誰にも届きづらい。勇気をもってターゲットを絞ることで、商品の価値が明確になる。
③連携する
お互いにとってメリットのあるパートナーがどこかにいないかに目を向ける。事業計画書を人に見せたり話したりしている中で、パートナーや連携者を得られることも。
そのほか、起業をするときの心得として、次のような話も登場しました。
- まずはなるべくお金をかけずに小さく始める
- 事業は作りながら進めていくもの。状況が変わったときのリスクを減らすためにも、どんどんと手を出して挑戦し続けていくことが大切
イベント第2回目:事業の実例から見る経営のポイント
第2回目は、レクチャーで紹介されたポイントを知った上で、それらが実際の事業の中ではどう活かされているのかを確認しに、関市を訪問。Seki-Bizからアドバイスをもらいながら経営されている市内の会社やお店を実際に訪問し、経営の現場での生の体験談を聞いてきました。
今回実例として訪問させていただいた事業所
- ニッケン刃物株式会社 「コラボで大ヒット。クラウドファンディング1300%を達成」
- 有限会社エコクラフト 「時代と逆行したところに強みが生まれる」
- ハーベスト café 「『拠り所』を入口に利用客が集まる」
- カフェ茶房・宗休 「『小さな実績』を作りながらニーズを知る」
- 和食住さくら 「ここでしかできない体験を。日本の『お正月』をいつでも」
(松浦さんのポイントが活かされていると特に感じた事業所に絞って紹介させていただきました。)
ニッケン刃物株式会社「コラボで大ヒット。クラウドファンディング1300%を達成」
はさみやペーパーナイフを中心に製造する『ニッケン刃物株式会社』さん。
関市は鎌倉時代末期より刃物製造の技術に優れ、「刃物のまち」として知られています。ニッケン刃物さんでは、ハサミやペーパーナイフなどを中心に製造販売されています。
ニッケン刃物さんの事例からは、「③連携する」というポイントを中心に学ぶことができます。
「とにかくかっこいいハサミ」を作ることを商品開発の軸として定め、制作会社や歴史資料館などへ積極的にコラボを提案。「刃物×アニメ」や「刃物×戦国武将」といったコラボ商品を生み出すことに成功します。
2016年には、ユーザーの投票する「お土産グランプリ」で大賞を受賞し、その実績が新聞に取り上げられたこともあり爆発的なヒットにつながりました。
その後、日本刀型ペーパーナイフを開発する際に行ったクラウドファンディングでは、目標額の1300%にあたる1600万円強を達成!!
グランプリやクラウドファンディングの実績がさらなる人気を呼び続け、「この作品とのコラボ商品を作ってほしい」といった要望の声が今も寄せられています。
「③連携する」戦略は、商品開発においてのみならず、PRにおいてもコラボが活かされています。
名刀ペーパーナイフのPR動画では、「ペン回しの達人」とコラボ。新選組の恰好をした達人が日本刀型のペーパーナイフをクルクルと回すパフォーマンスが「刀を巧みに捌くサムライ」のイメージを連想させ、名刀ペーパーナイフの「刀」のイメージをより一層強くアピールしています。
真似したいポイント
・「とにかくかっこいいハサミ」を作ろうという目的を軸に、「かっこよさ」に憧れを持つ20~50歳男性をターゲットに絞った。
・アニメ制作会社や歴史資料館などへ積極的に声をかけ、コラボを提案。コラボによって、刃物としての機能的価値だけでなく、見てワクワク、使ってワクワクできる装飾的、鑑賞的価値を商品に加え、新たなユーザー層を獲得できた。
・クラウドファンディングを活用することで、協力者を得られただけではなく、多くの人に向けて宣伝することができた。(ニッケン刃物さんは”Makuake”を利用)
・クラウドファンディングで実績をつくったことで、その後コラボを提案する際の強い説得力を持っている。
有限会社エコクラフト「時代と逆行したところに強みが生まれる」
流木や貝殻といった自然素材を取り扱う専門会社『有限会社エコクラフト』さん。
「仕入れ先は大自然。」をキーワードに、川に流れ着いた流木を自ら拾い集めたり、海外から取り寄せたりして商品を取り揃えています。洗浄などしてきれいに加工されたあと販売された商品は、マリン用品などシーズンものの展示会やオフィスなどのオブジェとして利用されることが多いそうです。
エコクラフトさんの事例からは、「①強みを見出し活かす」というポイントを中心に学ぶことができました。
「周りが売れているからといって、<安直に同じ路線で商売をしてもなかなか売れない」と代表取締役の矢井清和さんは話します。
通常、商売を効率化しようとするとき、運送費を抑えたり在庫のスペースを小さくしたりするために商品をなるべく小さく、なるべく軽くしようと考えますが、「うちはそれと逆行するようなことをやっている」と矢井さんは言います。流木などはサイズが大きく運送に手間がかかるし、自然が作り上げるものであるため商品は常に一点もので大量に扱うことができず、一見すると非効率。しかし、それは裏を返せば、『ライバルが少ないところで商売ができる』という大きな強みにも変わるのだそうです。
一般的な事業との逆行に関連して、「事業を外部化しないことも強みになる」と矢井さんは付け加えました。商品の素材は、矢井さん自らが自然の中に出向いて拾い集めており、それを長年続けていると、商品として何がどれくらいの価値になりそうかが自分で判断できるようになるのだそう。
「だからね、散歩中なんかに落っこちている枝をふと見つけたとき、みなさんにとってはただじゃまなゴミかもしれないけど、僕にとっては「あ、1000円だ」という感じ(笑)」
自分の手で仕事をし続けることによって価値を見極められる力がつき、独自の強みが養われるということを話されていました。
真似したいポイント
・事業の一般的な流れとは違う方向性の事業をつくることで、ライバルが少ない環境の中での経営ができる。
・素材集めから製造、販売までを自社で完結することによって商品価値を見極める力が磨かれ、エコクラフト独自の強みになっている。一般的な事業においてはコストとして切り捨てられている部分が、長期的には「利益の源泉になっている。
ハーベスト café「『拠り所』を入口に利用客が集まる」
元々、宿泊施設や映画館などで賑わっていた洞戸地区ですが、12年目ほど前からスーパーなどの小売店が次々と閉店していきました。オーナーである武藤記子さんは、「このままでは人と人が触れ合う場所が洞戸から無くなってしまう」と危惧。人が集まれる場所を残そうとしたのが、カフェの経営を考え始めるきっかけだったそうです。
お店の玄関先には、駄菓子の棚や学習ノート、アイスクリームの販売機など、普段カフェの中では目にしない光景が。洞戸地区には、駄菓子屋や文具屋などの子どもの買い物に必要なお店もないため、地域の子どもたちは、ハーベスト caféさんで買い物をして行きます。菓子や文具自体の売上は大きくないものの、一緒に来た親御さんと「ついでに食事もしていこうか」といった形で、カフェへの集客につながっているそうです。
ほかにも、ワークショップやエステ施術、工房としての利用ができるスペースなどがあります。一つ一つの利用用途を入口にして、広くさまざまなお客さんが集まります。
真似したいポイント
・通常のカフェが「くつろぎたい人」「食事をとりたい人」をターゲットにしている一方で、「洞戸地区の住民」にターゲットを絞っている。
・「地域の人々を喜ばせたい」「地域住民の拠り所を作りたい」という思いを軸に、住民の具体的なニーズに応えながら、カフェ以外の入口から利用客を獲得できている。
カフェ茶房・宗休「『小さな実績』を作りながらニーズを知る」
関善光寺の境内にある『カフェ茶房・宗休』さん。
地元食材を使用した手作りの和食弁当と甘味を楽しめる「和カフェ」を楽しめるほか、一日一組限定で宿泊も可能。関市のまちなみを望む高台からの眺望と、非日常を味わえる空間が人気です。さらに、座禅や写経といった「宿坊体験」も行うことができます。
オーナーである亀山久美子さんが、1号店である『カフェ マビッシュ』に続く姉妹店としてオープンしました。
『宗休』さんの事業のポイントとしては、松浦さんが紹介した3つのポイントとは少し異なりますが、「お金をかけずに小さく始める」という点について学ぶことができます。
オーナーである亀山さんは、大阪と神戸で料理と製菓について修行を積んだあと30代後半で関市に戻り、軽の「ハイゼット」を改装したキッチンカーでカフェの営業をスタートさせました。アルバイトもしながら、キッチンカーのほとんどの部分を自分で改装し、車代も含めて200万円で初めての「お店」を開きます。そこには、「小さく始める」という意識がありました。
「市民に受け入れられなかった場合のリスクもある。まずは小さく営業しながら実績を作り、市民の反応を確認することを大切にした」と亀山さんは話します。
営業拠点もはじめからむやみに広げ過ぎず、基本は自宅の敷地内にキッチンカーを出して営業。手伝ってくれる仲間も募りながら事業拡大を見据えつつも、「何か状況が変わったときには一人でも経営していける」という規模での経営をあえて保ったといいます。
市民に受け入れられてもらえていると手応えを得られた段階で1号店『カフェマビッシュ』の店舗経営に移り、その後、関善光寺の住職などと知り合う中で2号店『カフェ茶房・宗休』をオープンさせました。
真似したいポイント
・なるべくお金をかけずに小さい規模で事業をスタート。利用者からのニーズや反応を確認した後で事業拡大を進めた。
・「小さな成功」を作っておくことで、事業拡大の段階でより多額の投資を可能にした(宗休のリフォーム費用は1000万円)
和食住さくら「ここでしかできない体験を。日本の『お正月』をいつでも」
北天神で民泊業をしている『和食住さくら』さん。
名古屋駅から飛騨高山や長野といった観光地に向かう道中に位置し、外国人バックパッカーなどに多く利用されています。1泊が3500円で、現在、売上は年間10万円程度(家主の櫻井弥生さんは本業として英会話教室や料理教室の講師も兼業しており、『さくら』は日を限定して営業されています)
学生時代の海外留学の経験を元に、ホームステイの受け入れを無償で続けていましたが、無償でできることには限界があることをSeki-Bizさんに相談し、民泊事業をスタートさせました。
『和食住さくら』さんの事例では、「①強みを見出し活かす」というポイントを中心に学ぶことができます。
「ここでしか経験できない体験をしてほしい」との思いで用意されているのが、365日いつでも日本のお正月が体験できる"Any Time New Year Program"。日本料理独自の美しい飾り切りなどをレクチャーし、おせちやお雑煮づくりを体験することができます。
食事の後には、五円玉を包んだ『お年玉』をサプライズプレゼント。料理や食事、行事の際ならではのやり取りを体験しながら、日本の文化について知ることができます。
年明けのタイミングは自国に戻っていて、外国からのお客さんが日本の年明けを経験することはなかなか難しいため、日本の味、伝統、文化を知ることができる貴重な経験が、訪日観光客から大好評を集めています。
真似したいポイント
・ターゲットを「日本についてある程度詳しい訪日客」と想定。主要な観光地から離れた北天神にあえて宿泊するお客さんは、一般的な観光的な部分ではなく、日本の日常的・伝統的文化に触れられる機会を求めているのではないかと想定した。
・「ここでしかできない体験」を提供。本業である英会話講師のスキルも強みとして活かし、利用者は日本文化を英語で教わることができる。
イベント第3回目:『知っている』から『行動する』へ
関市の企業ツアーを踏まえて起業・創業のポイントの振りかえり
第3回目は、ふたたび有楽町にあるTURNS事務所に集まり、実際に見た企業実例を踏まえながら、起業のポイントのおさらいをしました。
①強みを見出し活かす
自然素材を取り扱うエコクラフトさんでは、一般的な事業の流れとは「逆行した」事業、方向性の違う事業をつくることで、独自の強みを作り出していました。また、和食住さくらさんでは「ここでしかできない体験」を用意し、ほかの宿泊所では得られない魅力や感動を宿泊客に提供していました。
②ターゲットを絞る/変える
ハーベスト caféさんでは、漠然と「飲食を求めている人」をターゲットにするのではなく、「地域の中で拠り所を求めている人」に向けて経営。地域住民のニーズに具体的に応えることによってさまざまな入口からお客さんが集まり、本業のカフェへと集客をつなげていました。
③連携する
ニッケン刃物さんでは、アニメ作品や戦国武将などとのコラボによって、家庭用品・事務用品としての価値に加えて、「使ってワクワクする」という新しい価値を商品に持たせることで爆発的なヒット作品を生み出していました。
さらに3つのポイントのほか、最小限の資金で改装したキッチンカーで事業を始め、ユーザーの反応を確認しながら事業拡大を進めてきたという宗休の亀山さんのお話からは、「まずはお金をかけずに小さく始める」というポイントも確認することができました。
「知る」から「行動する」に移るために
これらの起業のポイントを振りかえったあとで、松浦さんは、『知っていること』と『行動する』ことの間には大きな壁がある、と注意を付け加えました。
事業計画は作って終わりではなく、使っていくもの。
事業を作る際には、『事業計画書』というものを作ることになりますが、作って終わりにしてしまう人が多い。起業・創業の際にはぜひ、自分の計画を人に見せて回って、話して回ってみてください。思いもよらなかったアドバイスをもらえることもあるし、協力者や事業パートナーが見つかることもあります。計画書は自分の想いを伝える道具として、ぜひ「使う」ようにしてください
『ナリワイ塾』を終えて。学びと「宣言」
3か月間通して参加した今回の『ナリワイ塾 —岐阜県関市編―』。
「地域で稼げる事業」を作る上での秘訣を3つのポイントに絞って学ぶことで、地方での事業や起業の方法についてほとんど知識のない僕でも、「起業を考える時にまず何が一番大切か」ということを一から学ぶことができました。
さらに、「学んで終わり」ではなく、その後講師の松浦さんの説明を交えながら実際の事業者さんからお話を聞くことで、理解をより深め、実りある学びにつなげることができました。
会社やお店についての情報だけでなく、事業を始めるにいたった想いや実際に経営する中にある現実的な苦労体験などについてもざっくばらんに教えていただき、「どんな事業も、はじめは一人の人間の行動から生まれて、人によって育てられていくんだな」ということを実感しました。
最後に私事で恐縮ですが、この『ナリワイ塾』で学んだことの成果として、「事業計画書を作って年度内に30名に見せること」を宣言に掲げて記事の終わりとします。韮崎市内の頼もしい先輩方からアドバイスをいただきながら、今いる場所に『ナリワイ』を作っていきたいと思います。
おまけ。関市の特産品と地酒で打ち上げ。
全3回続いた『ナリワイ塾』が終わったあとは、関市の食材をふんだんに使ったケータリングをいただきながら打ち上げ!(提供は、岐阜県出身のご姉妹がされている優森食堂さん)
稼げる事業をつくる方法やポイントを知っていても、あるいは何かアイデアを持っていても、実際にそれを実行に移せる人は、実は多くないんです。みなさんが今回学び知ったことを行動に移していくために、起業の心得を伝えて『ナリワイ塾』のまとめとします。大切な心得とは・・・