にらレバライター、BEEK DESIGN スタッフとして編集・デザイン業に勤しむ。元地域おこし協力隊・青少年育成プラザMiacisスタッフ。1991年生まれ。韮崎高校出身。音楽・サウナ・お寿司が大好き。
2019年12月28日、韮崎中央商店街に新しく古着屋がオープンしました!
数ヶ月前から自分たちでアメリカヤ横の空き店舗を改装してお店をつくっていたので、「何ができるんだろう?」と気になっていた人も多いのではないでしょうか?
今回は取材したのは、山梨県内で唯一アウトドア用品を専門に扱う、オープンしたての古着屋「BAMBOO CORE」。お店や商品の特徴や、どうしてここにお店を開くことになったのかなどをお聞きしました!
商品の魅力に加えて、大切なアウトドア用品をお客さんが上手に売ることができる「オーナーズサイクル」という仕組みについても知れば、アウトドア好きならきっと、すぐにでも足を運んでみたくなりますよ!
県内初!アウトドア用品専門の古着屋
BAMBOO COREは山梨県内で唯一、アウトドア用品を専門に取り扱う古着屋です。
店内には登山や外遊びに欠かせないウェアやザックや靴など、様々なアウトドア古着が並びます。メンズ・レディース共に充実しており、アウトドア好きなら誰でも楽しめるお店となっています。
店長としてお店に立つのは、洋服が大好きだという県内出身の清水さん。オーナーは長野県出身の井出さん、小池さんのお二人です。
三人ともアウトドアが大好きで、アウトドアウェアや登山用品店などで働いていた経験があるのだそう。実際に外遊びが大好きなメンバーが「これは良い」と判断した商品を揃えているので、実用性についても信頼ができそうです。
さらにBAMBOO COREには、洋服を仕入れて販売するだけでなく、お客さん側も利用できる、おもしろい仕組みが導入されています。
お客さんの大切な服をお預かり!オーナーズサイクルの仕組み
「オーナーズサイクル」とは、シンプルに言うと、委託販売の仕組みです。
お客さんが売りたいアウトドアウェアをお店に持ち込んで、希望の販売価格を店員さんに伝えます。店員さんはお客さんの想いを聞き、そのものの価値をしっかりと査定した上で洋服を預かり、店内で販売します。
その商品が売れたらお客さんに連絡をし、手数料を引いた残りの売り上げをお客さんにお渡しするというのが基本の流れとなっています。
店長の清水さんはこの仕組みについて、こう語ってくれました。
「アウトドアウェアって、同じフィールドを共にしているから思い入れが強いじゃないですか。でもリサイクルショップに持っていっても大した金額にならなかったり、雑に取り扱われてしまったりする。もっと持ち主の納得のいく形で丁寧に洋服を売る方法はないかと考えてこの仕組みが生まれたんです。」
「フリマアプリの実店舗版だと思ってもらえればわかりやすいかもしれません。ただ、アプリの場合は顔が見えないし、試着することもできない。これから色々な冒険を共にする服だから、実際に手に取って選んでもらえたらと思うんです。」
韮崎を選んだ理由「韮崎は山登りの拠点になるポテンシャルがある」
オーナーのお二人は長野県の出身なのに、なぜ韮崎にお店を出すことにしたのでしょうか。佐久市出身の井出さんにその理由を聞いてみました。
「韮崎に山登りに特化したゲストハウス『chAho』ができるという噂を聞いたのが大きかったですね。実際、駅にもザックを背負った登山者がいっぱいいてびっくりして。
韮崎はアクセスが良くて山登りの拠点にするにはすごく立地が良いと思うんです。山に登った後って誰かに話したくなったりするから、そんなときにフラッと立ち寄ってもらえるような場所にしていきたいですね。駅も近いし可能性があるなと思っています。」
確かに今月19日には商店街に2つのゲストハウスがオープンし、その一つである「chAho」は山登りに来る人をメインターゲットとしています。
韮崎は山登りの拠点としてのポテンシャルを感じるという意見は以前からよく耳にしていましたが、ついに様々な動きが出始めたのだと実感できるようになってきました。ゲストハウスとの相乗効果で、これからますます山やアウトドア好きが集まるまちになることが期待できそうです。
古着屋を始めた理由は「アメリカに行きたくて」
三人は古着屋をスタートしたわけですが、もともと古着屋がやりたかったわけではないのだと小池さんは語ります。
「僕たち、アメリカが大好きで。僕が昔、某アウトドアブランドで働いていたときに、壁にアメリカの写真家アンセル・アダムスの撮った大自然の写真がいくつも飾られていたんです。それを見て”世界にはこんなところがあるんだ・・・!”ってずっと憧れていて。
定期的にアメリカに行く理由をつくるために、”古着屋を始めてアメリカに仕入れに行けばいいんだ!”と思ったんです。普通と順番が逆なんですよね。笑」
三人のお話を聞いていて、思わず「なんだか人生楽しんでますね」とコメントしてしまいました。
好きなことをやって生きていくのは難しいことのように世間では言われていますが、三人とお話をしていると勇気とアイディア次第で何でもできるのだという気がしてきます。
「他にもまだまだやりたいことがたくさんある」と語る彼らがまっすぐと前を向けるのは、雄大な自然から多くのことを学んでいるからなのでしょうか。
BAMBOO COREの由来は「竹のように、勢いよく根を広げていく」
『BAMBOO CORE』というお店の名前は、井出さんの大好きなスノーボードによく使われているBAMBOO=竹の芯材に由来しているそうです。竹はしなりがあって反発力があり、また竹の根はすごいスピードで横に広がっていきます。
きっと彼らがこれから仕掛けていくことは「古着屋」という形だけに止まらず、勢いよく地域や世間に広がっていくのでしょう。
その拠点が韮崎にできたこと、こうして県外の若い人たちが韮崎のまちに可能性を感じて来てくれることをうれしく感じます。
ぜひアメリカから海を渡って韮崎のまちに辿り着いた、物語の詰まった古着に出会いに『BAMBOO CORE』を訪れてみてください。人生という冒険の相棒となる一着に出会えるかもしれません。
BAMBOO COREの基本情報
- 所在地 :韮崎市中央町10-14
- 営業時間 :11:00-19:00
- 定休日 :火曜日
- 電話番号 :0551-30-7756
- メールアドレス:info@bamboocore.net