「後輩と、家族のいる町」|韮崎女子大生・望月凜香

大学進学を機に、韮崎から離れて、3年が経った。
普段は、韮崎からだいたい50km、車で1時間半程度かかる町「都留市」で暮らしている。

だから、韮崎に帰ってくるのは、春・夏・冬の長期休みだけ。
「会いたい人たち」がいるから。

これは、写ルンですと会いたい人と過ごした、韮崎の記録。

後輩とお散歩

誰かにきれいって言いたい

後輩がSNSで、「帰る途中に見た景色がきれいとか、そういうことを誰かに伝えたい」って呟いていた。

「なんか素敵だな」と思って、散歩に誘ってみた。

「また一緒に帰ろう」って約束

高校生の頃、家の方向が同じで、たまに『Miacis』から一緒に帰っていた。そのときに通っていた道。

そういえば…私が高校とMiacisを卒業するときに渡した手紙に「また一緒に帰ろう」って書いたな。

ただの道をきれいって思っていたい

後輩に「どんな景色をきれいだと思いますか?心を動かされますか?」って聞かれた。

私は「まだ誰もきれいだって気づいていない、なんでもない道に心動かされる」そう答えた。

何考えてるんだろう、この熊

幸福の小径にいる熊。

後輩「見てください。哲学的なこと考えてるんですよ、この熊」
私 「いや、今日の夕ご飯何かなって考えてるんだよ」

「この看板なんか良くない?」

後輩「先輩、全然写真撮ってなさそうですけど、間に合いますか?」
私 「何撮ればいいか分からないんだよね」

後輩「いいなって思ったものを撮ればいいんですよ。」
私 「あ、この看板なんかよくない?」

#彼氏とデートなうに使っていいよ

帰省するたびに寄ってしまう『PEI COFFEE』さんのカフェラテ。

思いがけず、なんか、デート感のある写真が撮れてしまった。

お気に入りの場所

私にとって『一番お気に入りな場所』へ連行。レッツゴー!!

平和観音のところから見える景色。
高校生の頃から、何度も何度も来ている。

私は「落ち込むことがあるとここに来る」と決めている。

一緒に来てくれた人たちの横顔を思い出して、胸がきゅっとなる。

散歩に付き合ってくれてありがとう

後輩と歩きながら話して、話に夢中になってベンチに座って、また、歩く。

後輩は、言葉というものに対して、真剣で、誠実な人。

「これについてどう思います?」と、向き合って、正解を探している人。

楽しかったよ、ありがとう。

妹とドライブ

「まんじゅう食べたい」

小さい頃、母に連れられて、よく来た『うさぎや』。

母が妹を妊娠中に「ここのあげまんじゅうを食べたい」って言っていたという。

望月家では、定番のお話。

妹と二人で久しぶりに「おいしい、おいしい」って食べた。

るんるんな妹

ルンルンでビニール袋を振り回している妹。
…かわいいかよ。

ほさかのおにぎり

小さい頃、母に連れられて、ここでおにぎりを買って、公園に行くのが、鉄板コースだった。

妹と「懐かしいね」っていいながら、おにぎりを食べた。

富士山シーチキンは、マスト。なんかいい時間。

ぱくっと、いただきます。

世界一可愛い妹

「彼女の人生が幸せなものでありますように」と、心から想う。

現像を終えて

私にとって、感情が動いて、きれいだとか、おいしいと感じる瞬間は、誰かが隣にいる時だ。

当たり前に隣にいられるのは、近くで暮らしている人の特権だと思っていた。

韮崎を離れて、近くにいて当たり前の環境ではなくなっても、久しぶりに会っても、変わらず自然体でいられるのは「幸せなことだな」って思った。

いつでも隣にいられる訳じゃないけれど、2人が幸せで「なんかいい毎日」を送れますように。心から願っている。

でも、やっぱり、少しでも近くで「いい時間」を共有したいから…たまには、韮崎に帰ってこようと思う

 

望月凜香
韮崎女子大生

都留文科大学に通っている、韮崎出身・韮崎育ちの大学3年生。食べることと本を読むことが好き。好きな食べ物はカレー(気づいたら3人前とか食べてる)。イチオシの本は、くどうれいんさんの『わたしを空腹にしないほうがいい』。