「100,000m」|大学生インターン・雅人

1月末から「地域おこし協力隊インターン」として韮崎に滞在している。まちづくりに興味があり、たまたま募集を見たのがきっかけ。

平日はこちらで活動し、土日は八王子の自宅に帰って別の仕事をする。このあいだの距離はちょうど100キロ=100,000m。

2拠点生活を通して、機械の眼が捉えた光景を載せる。

 

トチノモノ

街<まち>

通称「幸福の小径」を歩く。

 

143.7㎢に人口3万人。良い意味で密度が低い。
きちんとパーソナルスペースが確保できる。

 

路<みち>

国道20号を走るクルマの車窓から。

 

誰からも注目されないけれど、でも確実にそこにある風景。

 

この間の抜けた風景は都市では見られない。

 

土<つち>

塩川に架かる橋から。工事現場は好きな場所のひとつ。
ここに出会ったときは興奮しながら撮っていた。

 

アスファルトで舗装されていないところも多い。
地中にいる虫や草木が地上に出るためには土の部分が必要。

 

諏訪湖

少し足を延ばして諏訪湖まで行ってみた。湖全体が凍っていた。

 

滞在時間は30分程度だったけれど、良いリフレッシュになった。

 

東京

職場の風景。
セルフスタンドだからラクだというのは間違いで、手洗い洗車にタイヤ交換、接客、清掃、誘導・・・。結構ハードだ。

 

八王子の自宅では彼が帰りを待っている。

 

現像を終えて…

14日間の滞在を経て気づいたこと。まずは風が強いということが第一。市街地を外れると街灯がなく真っ暗。でも、おかげで夜空はキレイ。東京の人工照明がいかに明るいかを実感させられた。

生活の中でどこからでも山が見えるのはうれしい。富士山だけではなく、八ヶ岳、南アルプス連峰まで。なんかパワーをもらえそうだ。水がおいしいのでコーヒーもうまい。カフェでのお茶の時間が好きなので2軒ほど入ってみたのだが、どちらも深みがあってよかった。

東京みたいにせかせかしていないので、マイペースで行動できる。夕方には仕事を終えて家に帰れる、人間的な暮らし。しっかりと自分の時間を取れる。都会で疲れてしまう人には向いている。

今回だけで終わりではなく、この縁を次につなげていけたらと思う。

 

 

雅人
大学生インターン

1998年東京都八王子市生まれ。自由の森学園高等学校、東京造形大学デザイン学科写真専攻領域を経て、現在東京造形大学デザイン研究領域修士1年生。地方都市のランドスケープを研究テーマに、そこから何が見えてくるのか探っている。