2人の直感が韮崎を彩る。特別なパフェと非日常の空間を提供する『Parfait tokidoki(パフェ トキドキ)』

葡萄とスパイスのパフェ
葡萄とスパイスのパフェ

いくつかの街を見て回りましたが、韮崎市を訪れた瞬間に「ここだ」と思いましたーー。

 

そう語るのは、山梨県韮崎市でパフェ店を営む松野宏之(ひろゆき)さん・幸(みゆき)さんご夫婦。2022年に韮崎市に移住し、翌年Parfait tokidoki(パフェ トキドキ)をオープンしました。

元々、東京都の制作会社でデザイナーとして働いていたおふたり。今回はパフェ店への想いや移住のきっかけ、韮崎市の印象などを伺いました。

県内外問わずファンが多いパフェ店

さりげないロゴが落ち着いた雰囲気をかもしだす

さりげないロゴが落ち着いた雰囲気をかもしだす

JR韮崎駅から徒歩約5分の場所にある『Parfait tokidoki』は、元洋裁店をリノベーションし、2023年にオープンしたパフェ専門店です。

厳選されたフルーツと意外性のある素材を組み合わせ、芸術的で贅沢な味わいの大人向けパフェを提供しています。

提供するパフェは1種類のみ。その時々の“旬の味”を楽しめる厳選したフルーツに特化して作られています。

今回は、秋の味覚の王様ともいえる葡萄を使った『葡萄とスパイスのパフェ』をいただきました。

待ち時間の期待感が高まるパフェの構成

待ち時間の期待感が高まるパフェの構成

コース料理のような特別感

コース料理のような特別感

農家さんから直接仕入れた大粒の葡萄と、マサラチャイの大人の風味が見事に融合。葡萄を日常的に食べている県民でさえ、この新しい味わいに驚きを隠せません。

パフェはシーズンごとに変更されるので、いつ行っても新しい味に出会えます。

シーズンごとに新しい味を楽しめる

シーズンごとに新しい味を楽しめる

オーダーはパフェとワンドリンクオーダー制。コーヒーや紅茶は、シーズンごとにパフェに合わせて都度変更しているとのことです。

丁寧にコーヒーを淹れる宏之さん

丁寧にコーヒーを淹れる宏之さん

今回は『tokidoki BLEND 葡萄』を。

酸味が引き立ち、後味がスッキリする中煎りのコーヒー。パフェと一緒に飲むことで、コーヒーの酸味が和らぎ、程よい苦味と香りが引き立ちます。まさにパフェとの相性にこだわった"ペアリングドリンク"です。

このこだわりが多くのファンを魅了し、常に予約で満席になる人気店となっています。

パフェを仕上げる幸さん

パフェを仕上げる幸さん

ーーお客様は県内の方が多いのですか?

いいえ、山梨県内だけでなく県外からいらっしゃるお客様もいますよ。
韮崎駅は特急列車が停まるうえ駅から徒歩5分と近いので、首都圏から来る方も多いですね。

ーーちなみにお話したお客様の中で、一番遠くからいらっしゃった方はどちらでしたか?

福岡から度々来店いただくお客様がいらっしゃいます。

"Parfait tokidoki"に込めた想い

想いが込められた店名とロゴ

想いが込められた店名とロゴ

「一目見たら忘れない」

そんな印象的で可愛らしいロゴも、tokidokiさんの特徴。お店の名前とロゴの由来を伺いました。

 

ーーParfait tokidokiという店名には、どんな思いが込められているのでしょうか?

この「tokidoki(ときどき)」にはいくつかの意味があるんです。

ひとつは、その"時々"の旬の味を楽しんでほしいという意味のときどき。
もうひとつは、山梨の人にとって身近な果物にいい意味での違和感を"時々"与えて、新しい発見に面白さを見出してほしいという想いが込められています。

毎日頑張るみなさんにとって"時々"のご褒美として、パフェを味わっていただきたい。そんな気持ちもありますね。

ーーロゴもかわいいですね!ご自身で作られたのですか?

はい、自分たちで考えて作りました。
このロゴは、小学生の時に習う果樹園の地図記号と、店名のtokidoki(ときどき)の「と」を組み合わせたモチーフです。

 

名前とロゴに込められた想いは、パフェとコーヒーをいただけば十分に伝わるほど。静かでゆったりと時間が流れるおしゃれな店内の雰囲気も相まって、おふたりが込めた想いの通り、特別感が溢れていました。

「やりたい」と「移住」が合致したのが韮崎

パフェを作る幸さんとコーヒーを淹れる宏之さん

パフェを作る幸さんとコーヒーを淹れる宏之さん

松野さんご夫婦は、東京都からの移住者。移住のきっかけや韮崎を選んだ理由を伺いました。

 

ーー移住を検討したきっかけはなんですか?

元々私たちふたりとも、東京の制作会社でデザイナーとして働いていました。出身は大田区、直近は新宿でしたね。

ただ、生活する中でのんびりした環境で暮らしたいと思うようになったんです。お互いにそう思っていたこともあり、移住を検討するようになりました。

ーーなぜ山梨に?なぜ韮崎に決めたのでしょう?

移住を考えだしたタイミングで「何か新しいことをしたいね」って話になり、元々好きだったアイスやパフェを販売するのはどうかと、頭に浮かんだんです。

そうするとやっぱりフルーツが美味しいところがいいなと思って、山梨の移住を考えるようになりました。

レトロな外観

レトロな外観

ーー韮崎市以外に検討していた場所はありますか?

はい、最初は甲府市とか北杜市も見ていて。山梨の友人に移住を考えていることを話したら、「韮崎もいいよ」と教えてもらったんです。そこで初めて韮崎を知りました。

ーーいくつかの街を見た中で、韮崎に決めたポイントはありますか?

そうですね……直感です。

初めて来た時に「ここだ」と思いました。また、自然と街並みのバランスがちょうど良く、その日に出会った人がみんな優しかったのが印象的でした。

 

移住後、しばらくの間はデザイナーとして、リモートワークでお仕事を継続していたという松野さん。

今は退職され、パフェ店に注力していますが、店舗の空間やロゴ、お知り合いからの依頼など、デザイナーとしての腕も活かされているとのことです。

物件も"直感"。人が繋いでくれた縁に感謝

シックで落ち着いた空間

シックで落ち着いた空間

ーーこの店舗はどうやって見つけたんですか?

なんとなく通った時にふたりで「ここいいね」って話をしていて。外観が魅力的だったんです。

ーー当時、ここはすでに空き店舗だったんですか?

いいえ。当時は、カーテンが閉まっていて営業はしていないようでしたが、空き店舗ではありませんでした。

物件のことを韮崎商工会に相談したところ、いろいろな方の繋がりを辿ってオーナーさんに行き着いて。「韮崎を盛り上げてくれるなら!」と、貸していただけることになったんです。

おふたりが作るこだわりのオブジェも並ぶ

おふたりが作るこだわりのオブジェも並ぶ

ーーとてもシックに仕上がっていますが、中はリノベーションしたのですか?

そうですね、デザインや色などふたりで考えてリノベーションしていただきました。私たちも一緒に壁を塗ったりしたんですよ。

ーーお店に一歩入ると非日常的な雰囲気が漂っていて、空間にもこだわりを感じました。

色やデザインなど、主役のパフェが引き立つように意識しました。

韮崎の暮らしは"想像通り"

奥行きのある店内

奥行きのある店内

ーー初めて韮崎に来た時の印象は覚えていますか?

宏之さん:
はじめて韮崎に着いたときは、「のんびりしていていいなぁ」と思いました。電車で来たのですが、妻は韮崎に近づく景色を車窓から見ながら「いいなぁ」と言っていましたね。

街を歩いてみると、のんびりした雰囲気がありますが、必要なお店はそろっていて。自然豊かな環境と利便性のバランスがいいと感じました。

幸さん:
初めてきた時から雰囲気が好きでした。「ここがいい」って。ここに来て2年になりますが、その時に感じたイメージから何も変わっていません。ギャップもなく、思ったとおりです。

ーー移住する前は、お試し住宅や移住相談窓口は利用しましたか?

はい、移住前に「お試し移住」を含め、何度か韮崎に来ました。

2泊3日のお試し移住では、街をふらりと散歩したり移住相談窓口に行ったりしました。相談に伺ったときに、たまたま別の移住者さんを案内するということで、急遽ご一緒させていただくことになって。思いがけず市内を巡れたり、移住者さんと交流できたりして嬉しかったです。

オブジェや小物も店内を彩る

オブジェや小物も店内を彩る

ーー実際に韮崎に移住して、困ったこととかありましたか?

いいえ、移住前に感じていた印象通りでした。雰囲気はいいし人も優しいですし。買い物も特に不便はありません。

ただ、あちこち行くには、やはり車はあった方がいいですね。私はずっと東京にいたので、免許を取ってからあまり運転していなかったんです。やはり生活する上で運転できた方が便利なので、ドライバー研修に行きましたよ。

どこも道は比較的広いし交通量も多すぎないので、徐々に運転にも慣れていきました。

 

下見から宿泊、移住まで「韮崎の印象」は、当初のまま変わらなかったと語る松野さんご夫婦。実際に下見をしたり数日泊まったりすることで、移住後のギャップに驚くことは比較的少ないと感じます。

 

また、松野さんご夫婦は、移住や起業にあたって以下の制度を活用したそうです。

  • 移住支援金
  • 起業支援補助金
  • 定住促進住宅家賃助成制度
  • 商店街空き店舗対策事業

 

韮崎市は移住や起業のサポートが充実しています。内容は定期的に変更する可能性がありますので、気になる方は直接韮崎市へお問い合わせください。
(韮崎市公式ホームページ:https://www.city.nirasaki.lg.jp/index.html

 

新しい土地で常にチャレンジしている松野さんご夫婦。

何気ない毎日を特別にしてくれるおふたりの感性は、韮崎から各地へ感動を届けることでしょう。今後のパフェも見逃せません。

シーズンごとに異なるメニューや、営業日などの詳細は、下記Instagramから確認できます。

Parfait tokidoki:https://www.instagram.com/tokidoki_parfait/

予約必須の人気店です。ぜひ感動を味わいに来てくださいね。

『Parfait tokidoki(パフェ トキドキ)』の基本情報

  • 住所:山梨県韮崎市旭町上條北割1-9
    JR韮崎駅から徒歩約4分
  • 営業時間:11:00~17:00
    ※ラストオーダーは15:30
  • 定休日:水・木・金
    ご予約優先制
  • Instagram:https://www.instagram.com/tokidoki_parfait/