現在は月に数回韮崎に通いながら、いろいろな取り組みに関わる。現在は、韮崎に住むべく、住居を探し中。
「にらレバ」は、韮崎市のローカルメディアを名乗っています。当たり前につかっているけれど、この「ローカルメディア」という言い方はどこかかっこつけている感じもあり、何かもっと良い言い方があるはずなのだけどなと思っています。
・・・と、そんなことを思っている編集部のオカダです。こんにちは。
今回の記事では、にらレバを通じて考えたローカルメディアのことや、にらレバが主催するライティング講座のことを中心に、街のことを発信する意味を考えてみます。
「気持ち良いうわさ話」を広める装置がローカルメディア
まず、「ローカルメディア」の定義を考えてみます。ローカルメディアを辞書で引くと、新聞やラジオ局やケーブルテレビなどが例示されています。つまり、広域か狭域かの差はありますが、特定の地域内に情報を届けるメディアだと言えそうです。
わかりやすく言い換えると、
地域の話題を取り上げる、地域密着の情報発信媒体
となるでしょう。
歴史的に見てみると、新聞に始まり、ローカルのラジオやテレビになり、そして現在ではウェブサイトが主な役割を担っていると言えます。
ちなみに、全国には150を超えるローカルメディアのサイトがあるそうです。
ローカルメディアって、少しかっこつけている気がする
地域密着の情報発信媒体=ローカルメディアとはいえ、どこか身近な言葉ではない言い方です。そこでかっこつけた言い方にとらわれず、にらレバを通じて実現したい状態は何かというところから考えてみました。
例えば、にらレバを見て街で始まった新しい取り組みを知ったり、住んでいる人の気持ちや、仕事への心意気を知ったり、それぞれが描く未来の姿を知る。そこから、「そういうことなら一緒にやろう」につながったり、応援につながったり、もしかしたら新しい取り組みが始まるかもしれない。
そしてそれは、既存の人と人のつながりを超えて、広くゆるやかなつながりから生まれるのではないか。
そんなふうに思っています。
では、どうすればその状態になれるのかを考えてみると、にらレバが気持ちよくできる「うわさ話」を広める装置になれば良いのではないかと考えています。
良いローカルメディアというのは、ネガティブではなく、ポジティブな「街のうわさ話」のタネが集まり、広まるきっかけになるところだといえそうです。
人や地域の壁をこえていくから、未来を描くことにつながる
なぜニュースではなくて、うわさ話なのか。それは、うわさ話は、人や地域の壁をこえていける、言い換えれば地域内のコミュニティをこえて広まっていく可能性があるのではないかと考えているからです。
例えば、◯◯という施設ができましたというできあがったニュースよりも、作り途中を目撃した人たちによって「◯◯ができるらしいよ」といううわさ話の方が早く広くひろがるように、余白や余韻があるような伝わり方の方が人に届くし、印象にも残りやすいでのはないかと思います。
いろいろな人がそれぞれの前提から地域を見て発言や行動をし、共通の前提が見出しにくくなっている現代社会の地域の中でこそ、良いうわさ話が人や地域の壁をこえて広まっていくことで、目線をそろえて考えるために機能することが大事だといえます。
差異をこえて、同じ未来をみるために、同じうわさ話を多くの人が受け取れるようにしたいと考えています。
発信するから集まってくる。一人ひとりが「伝える人」に
良いうわさ話を街中に流すためにどうするか。そのためのひとつの方法として行っているのが「にらさきライティング講座」です。
ニュースではなくて、うわさ話のような感覚を伝えるのだとすると、そこには誰にでも書けるようなフラットな記事というよりも、主観が入ったり、気持ちが入ったりした記事が似合いそうです。
そのためには、できる限りいろいろな人が参加して、それぞれの視点から伝えることが必要です。にらレバのコンセプトを共有しながらも、それぞれの価値観を活かした内容が充実していくような将来像を描いています。
そして発信が増えれば、集まる情報も増えていくはずです。既に、にらレバをはじめてから、にらレバに集まる情報も増え、中にはにらレバから始まるプロジェクトも誕生しています。
そして発信されればされるほど、自分が知らない人のこと、知らない地域のこと、けれど全ては韮崎で起こっていることだという認識が広がり、街のことがより広く・深く知られるようになり、何かに参加してみる機会も増えていくはずです。
そのための第一歩として、「にらさきライティング講座」をはじめ、まずは数人・数十人から、発信する輪を広げていきたいと思っています。
好きな街で仕事がつくれるか?
個人的な小さな取り組みも始めます。以前の記事でも書いたように、多拠点生活をしながら韮崎でも暮らしているようなかたちですが、ここに居続けるために、自分の仕事を作らないといけないなと思っています。
具体的には、韮崎の桃をつかってスイーツをつくるような試みもしたいですし、街や暮らしと関わりながらの仕事作りを目指します。
自分自身が、良いうわさのネタになるような小さな取り組みを始めて、そんな取り組みがそこかしこで動き出すような未来につながれば良いなと考えています。
6月26日(水)ライティング講座開催
本文中でもふれているライティング講座の「応用編」が6月26日に開催されます。「基礎編」に参加していなくてもお気軽に参加いただけますので、書くスキルをアップしたい、にらレバと関わってみたいという方は、ぜひお越しください!