にらレバライター、BEEK DESIGN スタッフとして編集・デザイン業に勤しむ。元地域おこし協力隊・青少年育成プラザMiacisスタッフ。1991年生まれ。韮崎高校出身。音楽・サウナ・お寿司が大好き。
いつもにらレバをご覧いただいているみなさま、あけましておめでとうございます。
にらレバ編集長の窪田です。
2021年を迎えましたが、みなさま、お正月はいかがお過ごしでしょうか?
今回はいつもの記事とは趣向と変えて、新年のご挨拶&昨年の振りかえりをお伝えしていこうと思います。
昨年を振り返ると、どうしても新型コロナウイルスの話題は避けられず、新年早々暗い雰囲気になってしまいますが、2020年は本当に大変な一年だったと思います。
それでも、なんとか対策を練りながら頑張っている飲食店の方々や、会社を経営されている方々の様子、また、少しでも人の役に立とうと素早く行動する方々の動きや考えに触れて、感じること・学ぶことがとても多い2020年でした。
大変な社会環境ではありましたが、それでも韮崎のまちには、明るい出来事もたくさんあったと感じています。
私が前向きに感じていることの一つは、PEI COFFEE、Parkside Parlor IRU、アメリカヤ3Fの3つのテナント、仲沢商店、ねこのスプンなど、コロナに負けずに新規OPENしたお店がたくさんあったこと。にらレバで取材できたところを挙げましたが、他にも韮崎のまちには数多くのお店がOPENしました。
以前は、甲府と北杜との通り道と言われることが多かった韮崎市。2018年にアメリカヤが復活したことで、韮崎というまちに来る若い人が増え、多くの人がこのまちの良さに気付き始めたように感じます。
地方でありながらまちと駅のアクセスが良いことや、ほどよい田舎なこと、そしてまちの人の優しい雰囲気などを感じてもらえたことが、このまちでお店をやりたいと思ってもらえるようになった要因のひとつなのだと思います。
お店をやりたいという声の他に、「韮崎に住みたい」という声もよく耳にします。
私は空き家を改装して友人とシェアハウスをしていますが、たしかに韮崎での暮らしはとても快適でおすすめです。
しかし、韮崎にはアパートやマンションなどの賃貸物件があまりないので、来たくても来れない人がいるのも事実。そこがもう少しうまく機能するようになれば、このまちはもっと人を集められるのではないかなと思います。
そしてもう一つ、2020年に私が韮崎にいて前向きな印象を受けたのは、「学生たちのパワーがまちに向いていること」です。
2019年10月ににらレバの学生編集部として「にらヤン」が生まれましたが、彼らが後に立ち上げた学生団体「トップファン」には現在33名のメンバーが所属し、韮崎を中心に山梨県内で活躍の幅を広げています。
昨年10月には、オンラインイベント「ニラサキサラニ」開催に関わり、学生・行政・一般の方の約45名が集まって、韮崎のまちでできそうな5つのプロジェクトについて話し合う場を生み出しました。
3者がフラットに意見を出し合える場なんてなかなかないし、学生が自分で参加することを選んで、興味を持って質問をしたり意見を出したりしていることが本当にすごいなと思いました。
この『americaya diy service center』の記事を読んでいただくとわかるように、学生たちもまちづくりに関われることを喜んでくれているというのが、何よりだなと思います。
にらレバには学生編集部とは別に、大学生インターンも3名いるのですが、市外から来ている彼女たちも少しずつ韮崎に関心を持ってくれていて、「この間あのお店に行ってみたんですよ」などと話してくれます。大学生目線で韮崎の魅力を伝えたり、まちを盛り上げるためのアイデアも出してくれているので、これからも活躍が楽しみです。
まちを自分たちの力で変えていくことに関心のある子がいたときに、「まちと関わり始められる場所」がまちにあることは大切だと思うんです。韮崎は少しずつその土壌が育ってきているような気がします。
ここまで書いたことはあくまで私の一個人としての感想です。
私から見えている範囲はほんの一部であり、韮崎全体のことではないと思います。
でも一部でも確実におもしろくなっていけば、そこにまたおもしろい人が集まったり、まちに無関心だった層も興味を持ち出したりして、幅も広がっていくのではないかと思っています。
今年も韮崎でどんなことが起きるのか楽しみですね。
にらレバではその変化の様子やまちの雰囲気を、これからもみなさまにお届けしていきます。
2021年もにらレバを、どうぞよろしくお願いします。
にらレバ編集長
窪田いくみ