【編集部のつぶやき】
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
皆様、新年の抱負は決まりましたか? 令和5年は、癸卯となり、卯年の中でも大きく飛躍できる年といわれているようです。皆様にとって、幸せ多き1年となりますように。
さて、今月も韮崎市立大村記念図書館の皆様が厳選した、イチオシの書籍が勢揃いです!図書館を訪れて、ぜひ手にとってみてください。
目次
加藤館長の今月のイチオシ!
鏡の国のアリス
作:ルイス・キャロル 訳:生野 幸吉
絵:ジョン・テニエル 出版社名:福音館書店
イギリスの数学者で作家のルイス・キャロルが有名な『不思議の国のアリス』の続編として手掛けた児童小説。主人公のアリスが暖炉の上の鏡を通り抜けて鏡の国へ入り込み、彼女自身が白のポーン(将棋の歩にあたる駒)となってチェスのゲームに参加する物語です。
アリスは、白の女王になる(将棋でいう成駒)ために、チェスの駒をモチーフにしたキャラクターや、有名なハンプティー・ダンプティーといったマザー・グースの登場人物他、ユニークな人々や生き物たちに翻弄されながら目まぐるしく変わる場面(盤面)を進んでいきます。
館長が語る「ここがすごい!」
この本は、子どもの時に購入し、今でも自宅の書棚に並んでいます。アリスといえば『不思議の国』の方が有名ですが、好きなのは断然こちら。
『不思議の国』は作者の思いつきから始まった物語ですが、『鏡の国』はチェス盤上の駒の動きをモチーフにした“見立て”がなされており、単なる奇想天外なストーリーではなく、作者による大枠の設定や計算が垣間見えるのも良いところ。沢山登場するキャラクターも、個人的には『不思議の国』より魅力的に感じています。
本書の影響でチェスのセットを購入し、高校時代など友達とチェスで遊んでいました。それ以前は父親から将棋を習って指していたものの、今では金や銀の動きがうろ覚えになってしまっています…。
『鏡の国』は様々な訳・装丁で刊行されていますが、やはりオリジナルのジョン・テニエルによる緻密で美しい挿絵が一番でしょう。
そして、今回紹介する生野幸吉訳は、古く感じるものの、独特の言葉遊びも無理なく違和感なく訳され、「すっぺらじめなポロドンキン、ちからのピギミイふんだべく。」といったように、語呂の良さから、自然と覚えて口ずさめるところも気に入っています。
ぜひ、不条理の世界をお楽しみください。
場所 | 背ラベル |
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閉架1 | 933キ |
※ 上記のエリアもしくは、「みんなの本棚」特別ブースに展示されています。
親子で読みたい絵本
にだんべっど
作:斉藤 倫/うきまる
絵:五十嵐大介出版社: あかね書房
にだんべっど、お兄ちゃんが上の段で、わたしは下の段。そこでおしゃべりしていたら…。それぞれの段で眠りにつく直前にかわす、ちょっとした会話がキッカケとなって、夜の街、ジャングル、難破船…と、夢のかけらのような冒険がはじまります。
内藤さんが語る「ここがすごい!」
自分の子ども時代を思い出してこの本を読みました。我が家も兄が上の段、弟の自分が下の段で寝ていました。天井が見え梯子をのぼれる上の段がうらやましかった記憶があります。
このお話では眠りにつく直前にかわす、ちょっとした会話がきっかけとなって、夢のなかで夜の街、ジャングル、難破船などでワクワク、ドキドキの冒険をしています。
はたしてこのおはなしは、ふたりで同じ夢をみているということなのでしょうか。それとも…ラストシーンにも注目の一冊です。
場所 | 背ラベル |
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絵本創作日本 | Eイ |
※ 上記のエリアもしくは、「みんなの本棚」特別ブースに展示されています。
10代で出会いたい本
僕らが生きているよのなかのしくみは「法」でわかる
著者:遠藤研一郎 出版社名:大和書房
「SNSに悪口を書いたらどんな罪になるの?」「そもそもいじめって犯罪?」今を生きる私達にとってとても身近でしかし、いざ考えてみるとよく分からない事柄の数々。それらをストーリーマンガと優しい文章で、ていねいに解説。何気なく接している「法」を知ると世の中が分かる!
坂本さんが語る「ここがすごい!」
本のタイトルを見ると「法」という言葉があるので堅苦しい、気軽に読めないのでは…と考える方もいるでしょう。
しかし、描かれている内容は私達が日々過ごしている本当に何気ない日常です。本書はその日常を法律の観点から解説しています。
読んだらきっと「このような出来事の背景にはこんな法律があるんだ!」と感心せずにはいられないと思います。
法律は私達の身近にある…そう考えさせられる1冊です。
場所 | 背ラベル |
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ヤングアダルト 棚37 | 320.4エ |
※ 上記のエリアもしくは、「みんなの本棚」特別ブースに展示されています。
大人が読みたい本
おうちで楽しむティー&フードペアリングLESSON
監修:安達由香里
出版社名:メイツユニバーサルコンテンツ
紅茶というとお菓子と一緒にアフタヌーンティーを楽しむイメージが強いと思いますが、紅茶を深く知り、お菓子以外とのペアリングを楽しむことでより日常的に紅茶を味わうことができます。
紅茶の美味しい淹れ方やフレーバーティーについてはもちろん、スコーンやケーキだけではない「紅茶×フード」の組み合わせをこっそりお教えします!
宮川さんが語る「ここがすごい!」
私事ですが紅茶と言ったら無糖一択で、近年ペットボトルで無糖の紅茶がメジャーになるまではなかなか手軽に紅茶を飲む機会がありませんでした。
しかし今や様々なメーカーで無糖のものを売り出すようになり、なんとCMで「ご飯にも合う!」と宣伝するようになったではありませんか。これはやっと時代が私に追いついたと言っても過言ではありません。(嘘です。)
さて、そんな話は置いておいて、本書ではいくつかの茶葉を取り上げてその特徴や楽しみ方、和食・中華・洋食との相性などを解説してくれています。
まさに件の「食事にも合う!」を証明してくれるような、今だからこそ求められる1冊だと感じました。まさか“手巻き寿司”と紅茶の相性を考える方がいらっしゃるとは、世界は広いですよね。
また、自分好みのペアリングを探す方法も記されています。今まで茶葉をミルクティー用かどうかで判断していた私には目から鱗の情報ばかりで、惜しむらくは個人的に大好きなアールグレイの解説がなかったこと…。
しかし、そのおかげでこれまでスルーしていた紅茶を試すきっかけにもなりました。皆さんも新たな紅茶の一面、ぜひ知ってみてください!
場所 | 背ラベル |
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一般 棚31 | 596.7オ |
※ 上記のエリアもしくは、「みんなの本棚」特別ブースに展示されています。
1月の季節展示から厳選!
お金持ちはなぜ、靴をピカピカに磨くのか?
著者:臼井由妃 出版社名:朝日新聞出版
夫が残した3億円の借金の返済を可能にしたノウハウを、実体験をもとに解説しています。お金は「貯める」ものではなく、「貯まる」ものだというのです。節約ではなく倹約することで年150万円の生活費でも無理なく豊かに暮らせるという知恵が満載です。
赤松さんが語る「ここがすごい!」
何でも値上げの連続で節約を強いられている昨今、もちろん節約は大切なことですが、ガマンを続けていては心理的に貧しくなってしまいます。
悲壮感を漂わせていては、運や縁はやってきません。そこで著者が実行したのは、「健康になる・環境に優しい・工夫をする」をモットーに賢くお金を使う「倹約」でした。
例えばモノを買う時、待ち合わせ場所、株主優待、死後に至るまでなるほど納得のアイデアの数々を具体的に紹介しています。
金運だけではない運の引き寄せ方を身に着け、心豊かに暮らしてみませんか?
1年の始まりに図書館の本で運気アップしてみませんか?健康運、恋愛運、金運、仕事運などジャンル別に運気アップにつながる本を紹介します。
[展示期間:1月4日(水)~1月29日(日)まで]
にらレバ編集部のおすすめ
幻の黒船カレーを追え
著者:水野仁輔 出版社:小学館
会社を辞め家族を残して、カレーライスのルーツを探る旅に出たカレー研究家の著者。4年をかけ、インド、イギリス、ドイツ、アイルランドで悪戦苦闘しながら、150年前の1皿を探す旅を綴る。
西田が語る「ここがすごい!」
著者である水野さんは、ある年は乳製品をテーマにバッファローの乳しぼりに出かけ、またある年は米をテーマに田植えや稲刈りを体験し、ベンガル料理がテーマならガンジス河の下流に魚釣りに行き…。
といったように気の合う友人たちと毎年テーマを決めインドへ「探求旅行」をしているそうで、この本を読んでそのことを知り、影響を受け数年前から友人たちと探求旅行をはじめました!
場所 | 背ラベル |
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一般 棚28 | 383.8ミ |
※ 上記のエリアもしくは、「みんなの本棚」特別ブースに展示されています。
大村記念図書館からのお知らせ
インターネット上から韮崎市立大村記念図書館のご利用にお困りの方にむけて、図書館ホームページからの本の予約や貸出延長手続き、韮崎市電子図書館の利用の仕方などをお手伝いします。
韮崎市立大村記念図書館カウンターまたは電話(0551-22-4946)にて受付中。
(先着順/対象:韮崎市立大村記念図書館の利用登録をされている方、ご自身でインターネット接続可能なスマホ・タブレット・ノートパソコンなどをお持ちいただける方/定員:各回2名)
※韮崎市電子図書館は、韮崎市在住・在勤・在学の方が対象です。
【開催期間】1月11日(水)、25日(水)13:00〜(45分程度)
図書館読聞かせコーナーにて季節の絵本の読み聞かせを行います。参加された方にはおりがみと折り方の解説をプレゼントします。
【開催期間】1月14日(土)14:00〜14:20
※ 対象は、マスクの着用が可能な「2歳~小学校低学年」のお子さん(申込み不要)
1月17日(火)~1月22日(日)まで、年1回行う全資料点検のため、休館となります。学習室1もご利用いただけませんのでご注意ください。
※16日(月)、23日(月)は通常休館日です。 ご返却は韮崎市民交流センター1階の「本の返却口」または2階図書館入口前の「返却ボックス」に返却くださいますようお願いします。
※なお、DVD、他の図書館から借り受けている資料は「本の返却口」及び「返却ボックス」へは入れず、1月24日(火)以降に韮崎市立大村記念図書館カウンターにご返却ください。 \大人の為の朗読会・朗読のつどい/
ニコリ3階「多目的ホール」にて、市内3つの朗読ボランティアグループの方々にご出演いただき、成人一般、学生、目の不自由な方などに向けて朗読会を行います。(無料/申込み不要)
【開催期間】1月28日(土)14:00〜15:00
※コロナウイルス感染拡大防止に伴う利用規則として入場者は、氏名・連絡先・住所の記入が必要となります。予めご了承ください。
上記イベントについての詳細は、チラシ、またはホームページをご覧ください。
最新情報は図書館まで、お問い合わせください。(韮崎市立大村記念図書館:0551-22-4946)
大村記念図書館の基本情報
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電話番号: 0551-22-4946 (FAX)0551-22-4950
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