「大好きなあの人にほめてもらいたくて買った服」「ごほうびにちょっと奮発して買ったあこがれの服」「用事なんかないのにお出かけしたくなっちゃう大好きな服」
でも、そんなお気に入りの服たちも、大人になるにつれて、いつの間にかクローゼットの奥に。
もう着ることはないけれど、大切に大切に着てきた服を、あの頃の自分のように「好き!」と言ってくれる人がいたら…
そんな想いと10年間アパレル業界で働いた経験をもとに、韮崎市の地域おこし協力隊で、ミアキススタッフでもある、須川りょうさん(通称:おりょうさん)が、服が巡るサイクルプロジェクト『MEGURU CLOSET』を立ち上げました。
にらレバ編集部は、須川さんに、プロジェクトに込めた想いや描いている風景、イベントへの参加方法について聞いてきた。
目次
「試着メインの古着屋さん」ミアキスに期間限定Open?
「新しい自分」を発見するきっかけに!
ーーーまずは、「MEGURU CLOSET」について教えてください。
ーーーワクワクするイベントですね。簡単にプロジェクトの流れを教えてください。
最終的には、12月25日、26日の2日間(両日とも13:00~16:00迄)に渡って、おしゃれを楽しみながら服をゲットできる(めぐらせる)特別イベントを行う予定になっています!
ーーー最後は、クリスマスプレゼント感覚でお気に入りの服をもらえるわけですね。ちなみに、試着にこだわるのはどうしてですか?
高校生の時の話なんですが、その時の私は、なぜか試着するのが恥ずかしくて、できなくて。
だから、自然と服選びの失敗も多くなっちゃって(笑)。
ーーーあー、わかります(笑)なかなか言い出せないんですよね。
でも、勇気を出して店員さんに話しかけてみると、親身に話を聞いてくれて、いろんな服を試着させてもらえたんです。
その時、「あれ?私、この服も似合うんだ…知らなかった」って、「新しい自分」に出会えたような気がしました。
すごく嬉しくて、今でも忘れられません。
ーーー須川さんの経験をもとに、このプロジェクトは誕生したのですね。
たくさん試着をしてもらって、じつは自分に似合うファッションや、新しい好き!を見つけてくれたら嬉しいです。
中高生たちを巻き込みながら「一緒に考える」
ーーーどこに行けば、実際に服に触れたり、試着体験したりできるのですか?
私がいる時であれば、中高生なら誰でも、いつでも試着をすることができます!
じつは、この試着ブースも中高生たちに手伝ってもらいながら、一緒に作ったんです。
ーいいですね。大人が勝手にやっているというのではなく、中高生たちも巻き込んで一緒に作り上げていく過程に可能性を感じます。ちなみに中高生は服やファッションに関心が高いのでしょうか?
一方で、「まだ、おしゃれするのが少し恥ずかしい」と感じている子もいる気がするので、そういった子たちも楽しく巻き込んでいきたいですね。
「服の持つ力と可能性を感じて!」中高生と大人が交流できるイベント
おしゃれを楽しめる「4つ」のブースが登場!
ーーーぜひ、12月25日、26日に開催するイベントについても教えてください。
現段階では「試着ブース」の他に、美容部員さんにご協力いただいく「メイクブース」、古着屋さんに協力いただく「コーディネートブース」、カメラマンさんに協力いただく「フォトブース」と4つのブースを用意する予定です。
ただ、服がもらえるだけでなく、いろんな大人と関わったり、おしゃれを楽しめるような空間にしたいですね。
ーーーいろいろなブースがあって面白そうですね!しかも、好きなことを通して大人と交流できるのも、中高生にとって刺激になりそう。
新しい服を買うのもいいけれど、古着のよさや、一つのものを大切にする感覚も伝えたいと考えています。
例えば、シャツをインしてみたり、上にジャケット合わせてみたり、スカーフ巻いてみたり…同じ服でも少しだけ着こなしを変えるだけで雰囲気が変わってきます。
服が持っている様々な表情を楽しめる瞬間をつくりたいです。
おしゃれなだけじゃない!服は人の可能性を引き出すアイテム
ーーーなんだか、服を通していい風景が生まれそうな予感がします。
そして、このプロジェクトを進めていけばいくほど、改めて服の持つ力や可能性を感じていて。
年頃の中高生だからこそ、この体験が必要なんじゃないかな?と思っています。
ーーーそれはどういった意味ですか?
「中高生が参加しやすくて、もっと自然なコミュニケーションが取れるものってなんだろう…」
って考えていた時に、中高生とファッションの話題で盛り上がることを思い出したんです。「そうだ、服だ!」って(笑)。
ーーー大人のお姉さんとファッションの話ができるのって新鮮でしょうね!どんな、交流がありましたか?
中には、私に影響を受けておしゃれに興味を持ち始める子も出てきたんです。それが、すごく嬉しくて!
しかも、ファッションに気を使うようになってきた子たちは、周りから褒められたりして、自分に自信が持てるようになっていて。
服って「人の可能性を引き出す」そんな力を持っているように感じました。
ーーーよく青少年育成の分野でも「自己肯定感を上げる」ためにいろんな実践がありますが、子ども主体のものは少ない。
でも、このイベント(服)は、中高生自身が本当に参加したいから参加する。だからこそ、彼らが「楽しみながら変化していく瞬間」が、たくさん生まれそうですね。
そんな他の手段も少しずつ見つけていきたいですね。でも、まずは服!やります(笑)。
「100人から300着」の服がめぐるサイクルに!
ーーー今後の活動も楽しみにしています。最後に、これを読んで服を寄付してくれる方がいるかもしれないので、ぜひメッセージをお願いします!
ーーーそれは、どんな人でも、どんな服でも大丈夫なんですか?
個性的でもシンプルでも、男女サイズ問わず、季節感も問わず、寄付をお待ちしています。
もし、「この服、中高生に似合うかな?」と迷った場合には、一緒に選ばせていただきますので、お気軽にミアキスまでお持ちいただけると嬉しいです!
『MEGURU CLOSET』へ服の寄付をいただける方はコチラ!
- 受付期間
2021年9月13日(月)~ 2021年11月30日(火) - 受付場所
青少年育成プラザミアキス
〒407-0015 山梨県韮崎市若宮1丁目2−50
※ 韮崎駅から徒歩1分
※ 市民交流センターニコリ地下1F - 寄付方法
ミアキスまで直接お持ち込みください。
※事前にInstagramのDMでお持ち込みいただける日時をお教えください。(ミアキスへの電話でもOK) - お問合せ先
▶︎InstagramDM ⇒ @megurucloset
▶︎お電話 ⇒ 0551-45-9919(青少年育成プラザミアキス 担当:須川まで)
でも、ただ服を渡して終わり。ではなくて、試着に力を入れることで、中高生が服を通して自分に自信を持てるようになるきっかけを作りたいと思っています。