パートナー企業の未来を明るく照らし、働く社員一人ひとりに陽をあてて輝かせる。人を温かく照らす"旭陽"が大切にしてきた思い

八ヶ岳や金峰山の青々とした山並みを望む「幸福の小径」。

そんなのどかな遊歩道を少し登ったところに、今回取材する「旭陽電気株式会社」はありました。

牧歌的なロケーションの中にありながら、一歩足を踏み入れてみると、そこはまるで「宇宙船」のような近未来的な雰囲気。入り口では人型ロボットが出迎えてくれたり、まだ身近には普及していない「顔認証」や「スマートグラス」が体験できたり。ワクワクと心が高ぶるような未知の体験が待っていました。

旭陽電気株式会社とは、どのようなことを手掛けている会社なのか、どのような方がどのような思いで働いているのか。

取締役の金山雄一郎さんと、現場で働く若手社員の方2名にお話をうかがいました。


会社概要

  1. 事業:電子部品製造・EMS・社会インフラ(販売・施工・保守)
  2. 設立:1968年(株式会社化は1970年)
  3. 所在地:山梨県韮崎市神山町鍋山300
  4. 従業員数:400人

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旭陽電気について

金山取締役へのインタビューの様子 (8)
韮崎本社にあるショールームにて、取締役である金山雄一郎さん(現在は専務取締役・総務本部長)にお話をお聞きしました。

———本日はよろしくお願いします。
今日はショールームで取材させていただいていますが、ここはどういった場所なのでしょうか?挨拶してくれる人型ロボットがいたりと、近未来的な雰囲気でワクワクしています…!

金山さん
ありがとうございます(笑)

こちらは韮崎本社にあるショールームで、当社が手掛けている製品を展示している場所です。具体的には、人の顔を見分ける「顔認証システム」や、遠隔からでもリアルタイムで映像を映し出すことができる「スマートグラス」などを体験していただくことができます。

ヒト型ロボット

顔認証システムの説明を受けている様子

顔認証で開錠するオフィスドア

オフィスへ続く扉は顔認証で解錠できる。青白く光るさまは、なんだかSF映画のような雰囲気

ーーー旭陽電気さんのホームページやFacebookも拝見させていただいたんですが、製品自体はもちろん、「見た目の印象」にもこだわりを感じます。次世代感というか、洗練されていてかっこいいですよね。

旭陽電気ホームページ

金山さん
そう言っていただけると嬉しいです。ホームページなどは多くのお客様にとっての入口となる部分ですから、シンプルかつ印象的に理解してもらえるようなものにしています。

ですが、「次世代感」と言っていただけるような雰囲気は、つい数年前までの当社にはありませんでした。

むしろ、古くからある「まち工場こうば」と呼べるような会社だったんですよ。


金山取締役へのインタビューの様子

―――え!今の雰囲気からは想像がつきませんね。

金山さん
ここ数年になって、会社のさまざまなところが変化してきました。今も大きな変化の真っ只中にあると感じています。

それでは、会社が創業して「古いまち工場こうば」だったころからの沿革も含めて、当社について会社のことを紹介していきますね。

ーーーいっそう興味が湧いてきました。よろしくお願いします。

要望に応えてきた結果「一貫した製造」ができるように

金山取締役へのインタビューの様子 (3)

―――旭陽電気の成り立ちについて教えてください。

金山さん
旭陽電気は、53年前の1968年に「旭陽電気製作所」として創業しました。創業翌年にはNEC様と契約が始まり、NEC製品の製造をメインで手掛けるようになったんです。

当時、日本中の公安や土木などで使われている通信機器は、ほとんどがNEC製のものでした。NEC様としても販売の人手がほしいという状況があり、「製造に加えて販売代理店もやってくれませんか?」という提案をしていただけたんです。

ーーー自分たちで業務を広げたというよりも、まずお客さんから求められる要望があったんですね。

おっしゃるとおりです。現在に至るまでに、ほかにも色々と業務を拡大してきましたが、それも同様のいきさつです。お客さんが困っていることや手を貸すことで喜んでもらえるようなことがあって、「じゃあ、それもうちでやりますよ」と。

ーーーそうした結果、どのような業務を手掛けるようになったんでしょうか?

最終的には、製品の設計から保守点検に至るまでのすべてです。具体的にいうと、次の工程ですね。

  • 製品の企画設計
  • 資材の調達
  • 製造
  • 販売
  • スタートアップ(ユーザー先での製品の取付や調整)
  • 稼働後の保守点検・修繕

金山さん
そして1986年ごろには、電子部品の製造に加えて、河川やダムなどに関わる「社会インフラ設備」の新分野の事業も手掛けるようになりました。

金山取締役へのインタビューの様子 (10)

金山さん
製品に関わる工程全般を広く請け負って代行する業態は、現在では『EMS』という言葉で呼ばれています。当社は創業初期の頃から、はからずもEMSに近い形でものづくりを行ってきたといえますね。


※【EMS】

Electronics Manufacturing Service の略。工場を電子機器の受託生産を行うサービス、それを行うメーカーの意味。

金山さん
2001年には、同じく韮崎市に本社を持つ東京エレクトロンソリューションズ様との契約が始まりました。30年間NEC製の製品に携わってきた中で、振り返れば、自分たちでも気が付かないうちに高い技術と効率性を築き上げてきていました。ありがたいことに、そこを重宝してもらっています。

当時、社員から出た声は「末端冷え性」。改善のカギは

金山取締役へのインタビューの様子 (9)

思いを文章に、文章を言葉に

ーーーなるほど。それでは、業務が広がり会社が大きくなるにつれて、「古いまち工場こうば」という雰囲気は変わってきたんでしょうか?

金山さん
いえ。たしかに会社や経営の規模は大きくなりましたが、社内の雰囲気が大きく変わってきたのはごく最近のことなんです。

それまでの当社はというと、経営者層は熱い思いを持っているんだけど、一方、現場はどこか冷めているというか。そんな雰囲気がありました。

会社の雰囲気について社員にヒアリングする機会があったのですが、その際に出てきた印象的な言葉が「末端冷え性」。上は熱いんだけど下は冷めている、と。思いや熱量に大きなギャップがあるという空気感は、社員の方も感じていたようです。

ーーーそういった空気感が変わっていったのは、何かきっかけがあるんですか?

そうですね。色々な変化を一つ一つ重ねてきたことかと思います。

たとえば、昨年2020年が設立50周年という節目にあたることもあって、企業理念をあらためて定め直したんです。県内のブランディング会社に力をお借りしながら、なるべく多くの社員の方に考えを聞いて回りました。「ぼくたちの使命って何だろう」「どんな価値観を大切にしていきたいんだろう」と。

これまで言葉にしてこなかった思いを、一つずつ文字にしていったんです。


《使命》
電気を繋ぐ技術とものづくりで、 社会の進歩を支える。

《目指すべき姿》
社会の進歩には、 「旭陽クオリティ」が必要だ。

《価値観》

  1. 私たちは、未来づくりのビヨンドパートナー。
  2. 課題解決のアイデアは、常に現場にある。
  3. 「できない」を「やる」から意味がある。
  4. 見えないところで、かっこいい仕事をする。
  5. 「はやさ」は、クオリティのひとつ。

《行動規範》

  1. 2S(整理・整頓)ができれば、すべてできる。
  2. やる前に考える。やりながら考える。やった後に考える。
  3. 「それだけの人」に収まらない。
  4. ひとりより、みんなでやる。
  5. まずは、自分が幸せになる。

《合言葉》
「旭をのぼらせ、陽をあてよう。」

(旭陽電気HP『企業理念』のページより抜粋)

金山取締役へのインタビューの様子 (7)

金山さん
これらを会社のクレド(=信条、理念)に定めた後、「この言葉はこのような意味です。こういった思いを込めています」と、こちらのクレドカードをお渡ししながら、2,3時間かけてすべての社員の方に伝えて回ったんです。

———クレドの内容もですが、カードの見た目も素敵ですよね。

ありがとうございます。せっかくなら大切に持ち歩きたくなるようなかっこいいものを目指そうと思って。デザインや紙のクオリティにもこだわりましたし、その機会にロゴなどのVIも新しく作り直しました。

旭陽電気クレドカード

ーーークレドを読んだ社員の方の反応はどうでしたか?

金山さん
好意的な反応だったんじゃないかと思います。

「自分たちの会社は古いまち工場こうばかと思っていたけど、あれ?実はなんだかおしゃれなんじゃないか?」と、良い意味で浮足立ったような雰囲気が見られるようになりましたね。

ーーー素敵な雰囲気ですね。会社の思いを知れると、自分自身の仕事にも誇りを持てそうです。

まさにおっしゃる通りですね。

わたしたちは、最先端の技術を扱っていると自負しています。ただし、世の中に直接届く製品ではないので、見られることも知られることもほとんどありません。けれど、ハード機器や半導体などに形を変えて、みなさまの生活を支えるのに確実に役に立っている。わたしたちはそういった仕事をしているんです

クレドをご説明した際には、そういったお話もしました。

制服っぽくない制服を「うちはこれで良い」と言える優越感

金山さん
クレドカードのほかには、会社の制服として旭陽電気オリジナルのTシャツを取り入れてみました。やってみて分かったんですけど、Tシャツの効果ってすごいんですよ。統一感というか、チームとしての結束感が出るんです。

チームTシャツを着て会話している様子

胸には「KYOKUYO」や「HARNESS」の文字

―――涼やかで働きやすそうですね。反面、「そんな制服あり?」という気もしてしまいます(笑)

金山さん
そうですよね(笑)ですけど、その「制服っぽくないこと」にこそ良い効果があると思うんですよね。

―――どういう意味ですか?

社員の方がTシャツを着て出社しようとすると、「その格好で会社に行くの?」とご家族に尋ねられるそうなんです。そこで「そうだよ。これが制服だからね」と答えるんですが、そこにちょっとした優越感があるそうなんです。うちの会社はこれで良いんだよ、と。その優越感の中に、自分の会社に対するポジティブな愛着が芽生えるんだと、社員の方が話してくれました。

―――たしかに一般的な制服っぽくないからこそ、「それで良い」と言ってくれる会社のことを自慢したくなりますね。

クレドにしてもTシャツにしても、一つ一つは小さな変化かもしれませんが、そういった前向きな変化を積み重ねてきたことで、「末端冷え性」が改善されてきたんだと思います。

変化はどこから生まれるか

金山取締役へのインタビューの様子 (2)

―――会社を変えていく提案に対して、反対する意見は出ませんか?

金山さん
もちろん、好き勝手に変えてしまったら社員の方は困ってしまいますから、意見を聞いた上での配慮は大切にしています。

でも元々、変化することをどこか期待して待っていた部分も、会社の中にあったように思うんです。

―――どういうことですか?

私と現社長は親子で、父の後継者として当社にやってきたという経緯があります。それではじめに、部課長やリーダーの方たちに集まってもらってお話をしたんです。「これからこういうことをやっていきますね」「こういう部分を変えていきますね」と。

―――なるほど。変えていくことを、みなさんは歓迎してくれましたか?

実は、あまり反応がなかったんですよね(笑)

だから、少し経って打ち解けてきたころに聞いてみたんです。「どう思った?正直うざかった?」って(笑)

―――率直ですね(笑)返事はどうでしたか?

首を横に振りながら、「いや、違うんです」と。

「やっとうちの会社が変わり始めたね」「体育会系の古いまち工場こうばだったのが、きっとこれから変わっていくね」と、社員間ではそんな会話がされていたと教えてくれたんです。

金山取締役へのインタビューの様子 (11)

―――それは嬉しい会話ですね!

嬉しかったですね。

元々、社長にも会社の中にも「変わっていかなきゃいけない」という熱や思いはあったんです。僕が変えたことの多くは、実は、社長が何年も前から提案してきたことでした。ただ、「変え方」が分からなかった。社員の方も「動き方」が分からなかったんです。

―――なるほど。

だから、あとは、社長と社員をつなげる「緩衝材」が加われば変化は実現できる状態でした。

社長の言葉を噛み砕き、「いつまでにこれをこういう方法でやりましょうよ」と具体的な提案に変換して社員のみなさんに伝える。一方で、社員から社長に直接は伝えづらい意見があれば吸い上げて会社に反映する。そういった役割を担えていると思っています。

――—お互いを結びつける翻訳家のような役割ですね。

そうして一度歯車が回りはじめれば、自然と「ここも変えていこうよ」という声がさまざまな場面で上がるようになってきました。私が来てから2年が経ちますが、上に紹介したクレドカードやTシャツの制服をはじめ、ロゴや就業規則を変えたり、人事評価や研修制度の仕組みを整えたりと、さまざまなことが変化してきました。

―――2年間で色んなことを変えてきたんですね。

でも、それは決して、私個人が自分の発想で「会社を変えてやろう」と進めたことではないんです。

社員の方と話す中で「こういった部分に困っている」という声があれば「だったら、今のままより変えた方がいいよね」いうことになりますよね。それを一つずつ実行してきたんです。

だから、多くの変化のアイデアは、社員の方から生まれているんです

———さまざまな変化を経験してきたことで、社内の雰囲気には変化はありましたか?

変化すること自体に慣れてきた、むしろ変化を喜んで受け入れている雰囲気も見られるようになってきたと思います。

それまで「制度が悪い」「会社が何もしてくれない」というどこか他責感のあったところが、「自分たちで変わっていこう」という、前向きな当事者意識をもつように変わってきている感じがします。

―――素敵な雰囲気ですね。

とはいえ、まだ価値観は浸透しきっていないと思います。これからだんだんと良い雰囲気が広がっていくことを目指していきたいですね。

特徴・強み

築き上げてきた『一貫した製造システム』

顔認証システム

――—成り立ちについて教えていただきましたが、今、旭陽電気にはどのような強みがあると思いますか?

金山さん
創業初期から築き上げてきた『一貫した製造システム』は、特に大きな強みです。お客様の持つ多様な要望に合わせて、多角的な分野・技術でご提案することができています。

きっとお客様の中には「旭陽といえば製造の会社だよね」という認識の方もいれば、「いや、販売の会社でしょ?」という方もいると思います。

―――そもそも、「お客さんの望むことに応えること」をそれほどに大切にしているのは、どうしてですか?

お客様の要望に応える思いの根源には、わたしたちが会社の価値観として掲げる『ビヨンドパートナー』という考え方があります。

金山取締役へのインタビューの様子 (6)

ーーー『ビヨンドパートナー』とは、一体どのような意味でしょうか?

金山さん
わたしたちは「世界を変える製品を作る会社」ではありませんし、それを目指してもいません。「世界を変える製品をつくる会社にとってのパートナー企業」になりたいというのが、企業として掲げている理念なんです。

さらには、お客さんが期待するレべルを越えて「要望のさらに先」を提供できるようなパートナー企業になることを目指しています。ビヨンドパートナーとはそんな思いを込めた言葉です。

ーーー「お客様の要望に応える」の根底には、そのような価値観があったのですね。

相乗効果が生み出される設備と空気

金山さん
幅広い分野自体も強みだと思うのですが、それによって今新たな強みが生まれてきていると思うんです。それは、「試す」ができる環境です。

―――「試す」とは、具体的にどのような意味でしょうか?

たとえばですね、さまざまな機械やデバイスが効率よく連携する仕組みを「システム」と呼びます。システムを販売している企業の多くは、そのシステムが実際にどのように動くかをテストできる環境を持っていません。

つまり、システムが実際に稼働する様子を確認できるのは、クライアント先の工場に実際に導入してもらってから、というわけなんです。

―――なるほど、たしかにそうですね。

一方、製造業を手掛ける当社には、システムを実際に動かしてみることのできる製造工場がいくつもあります。作ったシステムを社内でテスト、改善しながら、最終的にはパッケージシステムに仕上げてほかの工場に向けて販売もできます。

製造業でありながらシステムを作れる、作ったシステムを自社内で試してさらに昇華させられる。

このような相乗効果は、製造から幅広く業務を広げてきた当社だからこそ発揮できる大きな強みだと思いますね。

―――最初から、相乗効果を狙っていたわけではなく、後からつながりが生まれてきたというところが面白いですね。

おっしゃる通りです。だから、「点」であってもまずは試してみるということに価値があると思うんです。

たとえば、今いるショールームにある『顔認証システム』。NEC様、ソフトバンク様の技術を組み合わせたもので、セキュリティや勤怠管理などに利用されています。

この顔認証システムを手掛けてみたのも、はじめは「ちょっと面白そうだから試してみようか」という興味からでした。顔認証自体、当時は世間からもあまり注目されていませんでしたから、試してみたものの、どう転ぶかは分かっていませんでした。

顔認証システムの説明を受ける様子

金山さん
しかし、その後、私と社長で中国を視察した際にまちの光景を目にして、その考えは変わりましたね。アリババグループのスーパーなどを中心に、多くの消費者が顔認証で買い物をしていたんです。それを見て、「これはきっと日本でも広まるな」と感じましたね。

―――「試してみた」程度だったものが現実に活躍する光景を目にしたのですね。

しかも、もう2年も前の話です。

視察から戻った後、今後日本で販売していく前段階として、まずは当社で取り扱っている顔認証システムがどのようなものかを知ってもらおうと考えました。その目的で作られたのがここのショールームなんです。

ただ「扉が開きます」と説明するだけでは魅力が伝わらないから、最新感も合わせて体験してもらいたいと思って見た目などにもこだわりました。

―――洗練されていて、まさに最新感ある雰囲気です!

元々の目的は外に向けて認知を広げることでしたが、私たち自身にとっても多くの発見がありました。

「あれ、これって製造現場でのセキュリティにも使えるんじゃない?」「勤怠管理にも使えそうだよね」と、当初想定していなかった使い方について、私たちの中から新しいアイデアが出てきたんです。どう転ぶかは分からなかった「点」をまずは試してみたところから新しく考えが広がっていったんですよね

―――「試してみること」の大切さが分かるエピソードですね。

そうですよね。
顔は貸し借りが出来ないものだからセキュリティ上の精度も高いですし、ドアや機械の操作を非接触で行えることへの需要は、食品や衛生などの分野に限らず今後高まっていくだろうと考えています。

まずは多くの方にこちらのショールームへ足を運んでもらって、体験してもらえれば嬉しいです。

スマートグラスの体験

顔認証システムのほかにスマートグラスも体験可能。視界の中に画面が浮かんできて不思議な感覚でした。
見学申込は記事の最後から!

会社の理念・考え方について

自分の幸せをまずは優先すること

金山取締役へのインタビューの様子 (5)

―――ここまでもいくつか登場しましたが、旭陽電気の企業理念や大切にしている考えについて、あらためて教えてください。

金山さん
クレドにも定めていますが、当社で仕事をする大前提としてよくお話ししているのが、「まずは自分の幸せを優先にしてください」ということです。

―――それはどうしてでしょうか?

仕事をする、すなわち何かを変えたり作ったりする行為は、その先に誰か相手がいることですよね。そのときに自分自身が不幸だと感じていては、誰かを幸せにする仕事は生み出せないと僕は思うんです。

―――なるほど。たしかに、そうかもしれないですね。

ただ、ここで言う「自分を優先する」とは、周囲のことを考えず好き勝手に振るまうことではありません。

“ Well-being ”

という言葉が近いですね。直訳すると「良く在ること」。自分らしく、健康的であり、周囲に感謝し感謝され、自分が自分のままで良いんだと認められる状態を言う言葉です。

―――自分で自分を認めることはつい後回しにしがちだけど、とても大切なことですね。

会社の成果や成長ももちろん重要ですが、従業員のみなさんには、当社に関わることで幸せになったり成長したりしてもらうことを望んでいます。

そして、自分自身が幸せになった後には、周りの誰かを幸せにしていってほしいですね。

そういった気持ちが自分自身を幸せにするし、会社にも社会の中にも幸せをつないでいくと考えています。

すべての社員に陽の当たる会社を。

「旭をのぼらせ、陽をあてよう」

―――採用において、入社される方に求めることはありますか?

金山さん
「こういった人に来てほしい」という人材像には特にこだわっていません。興味を持ったら来ていただいて、働く中で波長が合うとか面白いと感じてもらえる方にそのまま居続けてもらいたいと思っています。

―――こだわらないのには、何か理由がありますか?

当社は、創業から「すべての社員に陽のあたる会社」を目指してきました

旭陽電気の社名は、「すべての社員に旭(朝日)の陽があたるように」という想いに由来しています。真上から照らす太陽は地面にたくさんの日陰を作りますが、昇っていく太陽の光は、隅まで届いて照らします。

そんな朝日のように、たとえ他の組織や会社では日の目を見なかった方でも日陰者にしないような会社でありたいんです。だから、はじめから「こういった人だけに来てほしい」という考えは持っていません。

―――なるほど。設立からの思いがあるからこそ、こだわらないということですね。

そうですね。

クレドカードの結びのページには、わたしたちが掲げるスローガンを載せてあります。

旭をのぼらせ、陽をあてよう。

会社を高みにのぼらせることで自分に陽があたる。陽にあたり輝きを増した社員が、会社をさらに高みへとのぼらせ、社員自身にさらに陽をあてる

そんな好循環の生まれる会社を目指しています。

韮崎市との関係性

企業ができる最大の地域貢献は

旭陽電気株式会社の社屋外観

―――最後に地域との関係性についてお聞かせください。

「地域未来牽引企業」にも選ばれていらっしゃいますが、韮崎市の中でどのような役割を担っていると思われますか?

金山さん
まち工場こうば」の時代から、「旭陽さん」と受け入れてくれてきた韮崎市に、私たちも地域貢献で返していきたいですね。毎年、テントやiPadなどを市内の中学校に寄付したり、ゴミ拾い活動をしたり、地域の方に参加していただける納涼祭を開催したりしています。

ただ、そういった直接的な貢献活動ももちろん大切にしていきたいんですが、企業としてもっとも重要な役割はやはり「雇用創出」と「納税」だと思っています。

———たしかに。表には見えてこないことだけど、それがなくなると地域全体が弱っていってしまいますね。
雇用に関して言うと、やはり工業系出身の方が多いですか?

いえ、むしろ工業出身の方はほぼいないです。一般の学校から来られて工業系のポジションに就かれている方が大半です。今では、会社にとって欠かせないような熟練技術を持たれている方も多くいますよ。

———そうなんですね、専門的に学んでいないとできない職種なのかと誤解していました。
男性女性の数で言うとどうですか?工業というと、どうしても男性の力仕事というイメージがあります。

それも誤解ですね。実際に、当工場も半数近くの方が女性です。はじめは工業にまったく興味がなかったけれど、やってみたら意外とハマってしまったという方も多くいらっしゃいますよ。

工業出身でないとか性別がどうとか、そんなことはまったく関係なく大歓迎ですので、少しでも興味のある方にはぜひ来てほしいですね

———なるほど。こんなにも頼もしい企業が地域で活躍しているなんて、すごくわくわくするお話をたくさん聞かせていただきました。今後の活躍も応援しています。

最後に求人情報も掲載しています!

若手社員さんに聞く、旭陽電気でのシゴト

社会インフラ部の島津さん

秋山さんアートボード

秋山さん

社歴: 入社1年目

出身: 南アルプス市

担当: 製造部で半導体製造装置の各種調整作業


島津さんアートボード

島津さん

社歴: 入社10年目

出身: 韮崎市

担当: 社会インフラ部で山梨県内の防災無線全般の保守点検

※取材を行った2021.2時点のものです。

———よろしくお願いします。若手社員のお二人が感じる社内の雰囲気について教えてください。

秋山さん
私は、本社工場で半導体製造装置の調整作業をしているのですが、明るく仲の良い雰囲気の職場だと思います。先輩後輩や年齢に関係なく気軽に話ができるし、プライベートの話題で盛り上がることも多いです。

あと、親切な方が多いですね。私はまだ1年目でできないことも多くあるのですが、困ったときにはすぐやり方を教えてくれたり、資料を新しく作ってきてくれたりすることもあります。

部下や新人をそっと観察して、困った時にはさりげなく手を差し伸べてくれてくれる。そんな優しい雰囲気がある会社だと思います

———仲の良い雰囲気がありながらも、部下や新人の成長をサポートしてくれるんですね。島津さんはどう感じますか?

島津さん
僕の場合、県内の無線設備を扱うため、基本的には決まった少人数のチームで行動しているのですが、職場内での風通しの良さや仲の良さを同じように感じます。

さらに付け加えるなら、上司の方が、部下やチームのメンバーの声によく耳を傾けてくれていると感じます。「こんなものがあったら便利」と雑談の中で何気なく口にしたことが、後日採用されていたりと、意見を聞き入れてくれるような雰囲気が好きですね。

秋山さん
それ分かります。何気なく口にしたことを「そういえば、この間こんなアイデアを出してくれてたよね」と改善策に取り入れてくれたりするような場面がよくあります。

きちんと話を聞いてくれていることも、意見を尊重してくれていることも、チームの一員として認められていることが伝わってきて、すっごく嬉しい気持ちになりますね

製造部の秋山さん

———仕事の中で、やりがいや達成感を感じる部分はどのような場面ですか?

島津さん
公共の施設や設備を扱う仕事内容に、やりがいと責任感を感じますね。ダムの保全や防災無線、Jアラートなど、平常時は気にされるものではないですが、見えないところでみなさんの安全や快適な暮らしを守ることに貢献できていると思っています。

秋山さん
私たちの手で作り上げている半導体は、世界中のあらゆる場面で、しかも誰にとってもすごく身近な製品に使用されています。そういった世界中で欠かせない製品に関わっていることを実感すると、責任と誇りを感じますね。今後もさらに技術を磨いていきたいです。

———製造技術や工業について、お二人は元々どこかで専門的に学ばれたり経験されていたんですか?

島津さん
私は、韮崎工業高校で電気系の学科に通っていました。けれど、ほとんどの機器は初めて触るものでしたし、旭陽電気に入ってから身につけた知識や技術が大半ですね。

秋山さん
私は完全に未経験からです。前職はアパレルの販売をしていたのですが、縁あって旭陽電気に来ました。ものづくりというと男性の仕事というイメージを持たれている方もいらっしゃると思うし、私自身もハードルを感じていたのですが、実際にやってみると「私にもできる」という感覚でした。未経験の方、女性の方にもすごくお勧めしたいです。

———ありがとうございます。

取材を終えて。求人情報も!


「まずは自分の幸せを優先して、ありのままの自分でいてほしい」

「すべての社員に陽の当たる会社でありたい」

取締役として、旭陽電気がこれからも大切にしている理念を熱を込めて語る金山さんの言葉が特に印象的でした。(現在は専務取締役・総務本部長を務められています)

また、その後の若手社員の方へのインタビューの中で、「会社の一員として、意見を尊重して聞き入れてもらえることが、ほんとうに嬉しいんです」と、旭陽電気で働く嬉しさについて、充実感に満ちた笑顔で話してくださった秋山さん。

社員一人ひとりが輝ける場所を作ろうとしている会社の理念が、実際に製造現場の社員の方にも届いていることをうかがい知ることができました。

世界最先端の技術を磨きながら利益を追求する、企業としての役割を大切にすると同時に、社員一人ひとりの気持ちにとても丁寧に向き合う、温かい人間味を感じられる企業だと感じました。

 

今回訪問したショールームの見学と、求人情報は次のとおりです。

ご興味のある方はぜひ下記より問い合わせください。

ショールームの見学

ショールーム見学の連絡
TEL:0551-22-1667
所在地:〒407-0043 山梨県韮崎市神山町鍋山300

求人情報

現在募集中の求人は下記の通りです。