『にらレバに載ったら軽トラもらえました!』だんらんキッチンその後の話01

プロジェクト

12月にご紹介した《だんらんキッチン》のプロジェクトを覚えているでしょうか。まちの中の空き家を改装してシェアキッチンをつくり地域の人に解放するこのプロジェクトは、にらレバ掲載後、ラジオの出演依頼があったり全国誌で紹介されたりと、大きな反響がありました。

 

画像をクリックすると前回の記事に飛ぶことができます。

そして更に嬉しいことに、にらレバの記事を読んだ方からお二人のところに「軽トラあげます」という連絡があったとのこと!私たちとしても嬉しいニュースだったので、安里夫妻にくっついて、引き渡しの様子を見学に行かせてもらいました。

軽トラを受け取りに、北杜市明野町へ

梅の花も咲き始めた3月のよく晴れた日、軽トラをくれるというカップルを訪ねて北杜市明野町まで行ってきました。韮崎駅から車で約15分とそう離れてもいないエリアですが、狭い山道を通る奥まった場所にお家があったので、行きはちょっとした冒険気分。山道を抜けるとひらけた場所があり、その一角に今回お世話になるお二人が暮らすお家がありました。

標高が上がるので、見える景色も韮崎と違ってきます

「ポルトガルに帰るから、誰かに使ってもらいたかった」

エリカさん、ヌノさん

このお話をくれたのは、ポルトガル人のヌノさんとポルトガルと日本のハーフのエリカさんカップル。実は以前にだんらんキッチンの安里夫妻がオカネイラズ(使わなくなったものを無料で人に譲るサービス)に廃材をアップしたときに、「ロケットストーブに使いたい」と言ってお二人が廃材をもらっていったことがあり、既にちょっとした知り合いだったのだそうです。今回はお二人がポルトガルに帰ることになり、軽トラをオカネイラズに出そうかと検討していたところににらレバの記事がFacebookのニュースフィードにたまたま流れてきて、安里夫妻のことを思い出し、使うかなと思って直接連絡をしてくれたのだそうです。

家の中に招いていただき、まずはお茶タイム

ここでの1年半の生活を楽しそうに振り返るエリカさん

久しぶりの再会を喜ぶむ睦美さん

セルフビルドな生活スタイルがおもしろい!

部屋にはだんらんキッチンでもらったり自分たちで集めてきた廃材でつくったというロケットストーブが。家に隙間が多い上に北杜の冬はとても冷えるので、「このストーブがなければ生きていなかったかもしれない」とおっしゃっていました。他にも断熱材を自分たちで壁に取り付けたり、畳を変えたり壁を塗ったりと、セルフビルドなところがだんたんキッチンのやっていることと共通していたので、元々親しい友人だったかのように話が盛り上がります。

「お風呂がないから薪風呂をつくろうと思ったけど間に合わなかった」とヌノさんが語り、安里夫妻からは数年前、韮崎よりもずっと田舎の身延町というまちで民泊をやっていたときに2時間(寒い日は3時間!)かけて薪風呂を沸かしていたというエピソードが飛び出しました。ヌノさんとエリカさんの生活を見たことで当時の自分たちの生活が思い起こされ、「本当の豊かさってなんなんだろう」と考えて少しセンチメンタルになってしまったと安里さんは後に語ってくれました。

薪風呂に使おうと思っていた廃材

 

他にもいっぱいもらっちゃいました!

「他にも欲しいものがあったら持って行って!」とあれこれ勧めてくれるエリカさん。「そんなにいらないでしょ。」とつっこみを入れるヌノさんとの微笑ましいやり取りを聞きながら、しっかりと欲しいものを物色する女子陣。(睦美さんと取材班窪田)

予定外に洋服や椅子やたこ焼き機までいただいてしまい、至れり尽くせりのお家散策なのでした。

(ちゃっかり窪田も漫画「火の鳥」「AKIRA」の全巻セットをいただきました・・・笑)

いよいよ軽トラの引き渡し!

お家散策が落ち着いたところで、いよいよ軽トラの引き渡しのための手続き。

名義変更の書類をエリカさんに記入してもらいます。

保険料は月で割って、残っている月数分の料金を安里夫妻からエリカさんに支払います。それ以外は本当に無料。この軽トラも元は地域の方に譲ってもらったものなのだそうです。

「みんなすっごく優しくしてくれたんだよ」と語るお二人。

お二人が受けた優しさが巡り巡って他の人にも受け継がれるのは本当に素敵なことだと思います。

タイヤにつけるチェーンも譲ってくれました。

ヌノさんが乗り方や注意点を教えてくれて、いよいよ引き渡しが完了です!

みんなでシェアして使います!

この日にもらった軽トラは安里夫妻が管理しますが、誰でも使うことができる仕組みにするつもりだそうです。4人のように本格的なセルフビルドはしていない人でも、木材を買ってちょっとした棚をつくってみようかなというときや引越しのときなどに軽トラがあったら便利ですよね。

このシェアの概念が表れているのが、安里さんたちが考えているコビルトという仕組みです。道具も人手もシェアすることで誰でも気軽に欲しいものが自分たちでつくれるようになったら、「豊かな暮らし」に少し近づくことができるのかもしれません。

軽トラを受け取りに行ったら「豊かさ」について考えることになるとは思っていませんでした。記事を通してお二人にお会いできたこと、そしてまたこの記事で山梨での暮らしの一つをみなさんにご紹介できたことを嬉しく思います。

ヌノさん、エリカさん本当にありがとうございました!日本に帰ってきたら韮崎に遊びに来てくださいね!

だんらんキッチン6月完成予定…?

だんらんキッチンの現場の方は、安里さん夫妻が自分たちでしごとの合間に作業を進めているのでなかなか完成が見えてこないというのが現状ですが、それでも少しずつ確実に前に進んでいるのが感じられます。中学生や高校生が手伝いに来たり、作業のあとはみんなでご飯をつくって食べたりと、つくっていく過程でも既に『だんらんキッチン』は機能し始めています。

まだまだお手伝いさん募集中。「1日だけセルフビルドを体験してみたい!」というように、イベントに参加するようなつもりで気軽に参加するのももちろんOKです。興味のある方はぜひだんらんキッチンのお問い合わせフォームまで。

にらレバでも引き続き、その後の様子をお伝えしていきたいと思っていますのでお楽しみに!