韮崎うじゅうの森で子育て・森育ての大切さを伝える人|リレー記事vol.017『ヤマキワカナと韮崎と未来』

はじめまして! 八巻若奈と申します。

韮崎中央公園近く、七里が岩の上にある「うじゅうの森」を拠点に活動している、《なかまフィールドうじゅうの森》の代表をしております。

今回は、《なかまフィールド うじゅうの森》って何? 何やってるの? というPRと(ちゃっかり宣伝)、これからどんなことをやっていきたいと妄想しているのか?を少しお話しさせて頂けたらと思います。

そして、読者の皆様に「うじゅうの森」に興味を持ってもらえたら嬉しいです!

★ うじゅうの森 ?

皆さんに「うじゅうの森です!」とお伝えすると、ほぼ全員に「うじゅうって何?」と聞かれます。甲州弁ですか?と言われたことも(笑)

実はズバリ、人の名前です!

今から約60年ほど前に、この地にヒノキを植えた 八巻卵重(うじゅう)さんの名前をとって、そのヒノキの森を「うじゅうの森」と名づけ、活動の拠点にしています。

★子育て と 森育て を一緒に!

少し私自身の話ですが、韮崎に住み始めて早10年、結婚し、子どもが生まれ、子どもが2歳になった頃、森のようちえんの存在を知り、子どもを通わせることにしました。

小学校に行くまでは、思いっきり野山を駆け回ってたくさん遊んでほしいな、と思って決めたのですが、通い始めると、子どももさることながら私が自然保育・野外保育に魅せられてしまい、子どもと一緒にどっぷり楽しんでいました。私の中で、「子育て」と「自然、森」が繋がりました。

そんな中、韮崎にもそんな森のようちえんみたいな場所があったらなぁ~と思い、未就園児親子の外あそびサークルを立ち上げます。いろいろ模索していたころ、森の手入れを体験する機会がありました。一度人の手の入った里山は、基本その後も手入れが必要になってくる事が多いです。それまでは、自分たちが子育てをする場という目線からしか森を見ていませんでしたが、森目線から森を見て、子ども達を見る、子育てを見る、そんな“森育ての視点”も大事だなと思うようになりました。

なんでも遊びに繋がる
倒した木の匂い、感触、重さを感じる
火を使ってお湯を沸かす 寒い冬は暖をとる

《なかまフィールド うじゅうの森》では、

「子育て・森育てを一緒に!」をテーマに、里山に故郷がある子を育て、みんなを抱く森を育てることを、活動の目標にしています。

そのために、

・子育ての視点を取り入れた【森の手入れ・整備】

・森育ての視点を子ども達に伝え、森を受け継ぐ【環境教育】

この二つを大切にして活動しています。

★ 赤ちゃんからお年寄りまで

現在行っている主な活動は、

子育て関連では、

・未就園児親子対象の 森の子育ちサークル 【うじゅっこ】

・お子さんを森でお預かりし、スタッフと自然遊びを体験する 2歳児自然体験プログラム 【うじゅぽっくる】

・放課後の小学生のあそび場を提供する 森のあそびば 【森みち】

・ご家族で、おひとりで、どなたでも参加出来る 週末イベントプログラム 【うじゅうの森ホリデー】

です。

新型コロナウイルスの影響で自粛していた活動も、感染予防対策をしながら再開しています。

昨年度までの2年間、子育て関連の活動は、NPO法人 子育て支援センター ちびっこはうすに「子育て・森育て事業部 うじゅうの森」として所属しながらやってきました。たくさんの親子に参加して頂き、様々なことを一緒に学びました。


森の子育ちサークル【うじゅっこ】の活動

本年度からはNPO法人から独立し、

これを機に、森育てにもより力を入れていく為、韮崎市地域まちづくり活動補助金活動「育てよう!受け継ごう!韮崎のみんなを抱く森そだて隊」として、韮崎市の里山再生を視野に、活動を展開していく事になりました。

★森育てとまちづくり こんな妄想しています!

森そだて隊は、

森の手入れや整備を中心に自らが育ち・集う場所としてのフィールド「うじゅうの森」をみんなの手でつくり育てていく

を目的としています。

森づくり というと、林業・山仕事、という重労働のイメージですが、効率や作業性を重視した森づくりではなく、「森と人とをつなぐ」という視点を取り入れた森づくりを目指しています。

私たちはそれを「気遣いの森づくり」と呼んでいます。

効率 < 気遣い

作業自体を大切にすることで、そこに様々な人の関わりが生まれる。

そんなフィールドとしての「うじゅうの森」を育てたい。

人が関わる中で森と人とが、人と人とが繋がって、子育てをしたり、いろんな人の居場所になるような森。

そんな「気遣いの森」が韮崎にたくさん出来たら、子ども達が遊べる森が増え、韮崎の里山が活性化され、韮崎のまちが元気になってくれるんじゃないかと思っています。

まずは森そだて隊が「うじゅうの森」で「気遣いの森づくり」を実践し、ゆくゆくは韮崎の里山の持ち主の方々とつながって、持ち主の方の森に対する想いを大切にしながら、それぞれに合った森づくりを提供する、そんなことを妄想しています。

「自分たちで森育て」の周知と普及を目指して行った東屋プロジェクト

伐倒(木を伐る) →  製材 → ものづくり (東屋)

森林活用の一連の流れを体験してもらい、森がどのような過程を経て「もの」になり、人の生活に関わっていくのかを知ってもらうプロジェクト。

出来るだけ参加者の方々に作業に関わってもらい、森に親しんでもらい、木々や出来た「もの」への想いを深めてもらいました。

コロナの影響でなかなか作業も進みませんでしたが、現在ほぼ完成しています!

倒した木を森でそのまま製材
棟梁と一緒に柱を作る
みんなでノコギリで切ったよ
出来た柱をみんなで立てる!
出来る事はみんなでやって完成!
関わったみんなの手形

★ 繋がり 受け継ぐ

そして、気遣いの森づくりを中心に、

子育て世代の親子

里山の持ち主さん

林業従事者、森林組合の方々

教育関係の方々(保育園や幼稚園、学校など)

などなど、様々な森と人、人と人とが繋がって、森と人とが共存する循環型社会になるといいなと思っています。

人間は自然の中の一部であり、その自然の中で暮らしている生き物・動物の中の一つである

そう考えると、里山は人にとっての住みか(家)であり、住みか(家)の手入れは大事ですよね!いろんな人が関わって、居心地の良い、素敵な住みか(家)にしたいですよね。

でも、それは「人間にとって居心地が良い」ということだけではなくて、「自然の一部」なので、みんながそれぞれに居心地よくないといけない。森の木も、川の水も、動物や昆虫、様々ないきものにとっても・・・・

そして、その環境・バランスを次世代にも受け継いでいく。想いも受け継いでいく。

それが、

森と人との共存、そして循環型社会なのかな、

と私は思っています。

ひっそりと咲く花も・・・
時に森を飛び出して、川へ行ったり・・・(いきもの観察隊)
森と川は繋がっている・・・・流れを感じて(シャワークライミング)

次世代に受け継ぐ、ってまさに子育てです!

次世代を担っていく子ども達に、自分たちの生きるフィールドを受け継ぎ、その想いも受け継いでいきたい。

時代によってやり方・方法は変わっても、大切な想いは変わらない。

だからやっぱり、子育て・森育て 一緒にやりないな、と思うのです(また、もどった! 循環だ! 笑)

★ うじゅうの森で繋がろう♪

そんな想いで結成した「森そだて隊」

自ら森に入り、手入れを実践していくべく、チェーンソーの使い方を学んだり、森の調査を行ったり、活動を開始しました。

持ち運びできる「森の製材機」 ロゴソール

5年前、親子外あそびサークルを立ち上げた時から、とにかく細々とでもいいから続けていこう!参加者が2組(うちら親子ともう1組)でも、とにかくやろう!

継続することが大事だと思ってやってきました。

NPO法人 子育て支援センター ちびっこはうす で活動させて頂く中でたくさんの方に活動を知ってもらうことができ、団体として、事業として活動していく事はどういうことか?たくさん学ばせて頂きました。そして、たくさんの方と繋がることが出来ました。

今後は、それら学んだこと、たくさんの人との繋がりを大切にし、うじゅうの森がその拠点となって、みんなを抱き、みんなを繋ぐ、そんな場にしていきたいです。

その為に、森そだて隊の活動も妄想に向かって一歩一歩継続していきます!

みんなでうじゅうの森で繋がりましょう♪

ぜひ、一度うじゅうの森に遊びに来てね!

最後に、

私がこの活動を始めたきっかけになったのは、最初にも書きましたが、森のようちえん との出会いでした。

いつの日か、うじゅうの森をフィールドに、子育て・森育てを軸にした森のようちえんを立ち上げられたらという妄想もあります(妄想ばっかり 苦笑)

うじゅうの森らしい森のようちえん、その姿を模索しながら、これからも活動を継続していきたいです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

参加者募集!

・小学生向けプログラム 【うじゅうの森ホリデー 夏休みスペシャル】

・いきもの観察隊

・シャワークライミング

の参加者も、ただいま絶賛募集中です!HPより申込み・お問い合わせ、お待ちしています。

うじゅうの森を飛び出し、一緒に川で思いっきり遊ぼう♪

問い合わせ先