甲府市出身。自然と音楽とお酒が好き。新卒で出版社に就職し法人営業&人事部を経験。ニュースサイトの記者→カメラマンを経て、桃農家を夢見てUターン。にらレバでは、編集・広報・ディレクションを担当している。
「師走」という言葉があるように、この記事を読まれている方も、忘年会、大掃除、仕事の追い込みに…。2020年最後の月を慌ただしく過ごされているのではないでしょうか?
特に今年は、コロナウィルスが世界的に流行し日常が大きく変化した激動の年。外出する機会も減り、四季の移り変わりや行事などを、のんびり楽しむ時間を作れなかった方も少なくないはず。
新しい年のはじまりは、もうすぐそこ。地元韮崎の名所で「平和で希望に溢れる一年になってほしい…」という願いも込めつつ、初日の出を迎えてみませんか?
今回は、筆者が実際に現地を巡り、独断と偏見で選んだ、韮崎市の初日の出スポットをスマホで撮影した写真と共にお届けいたします。
ただ見るだけでもよし、記念に写真を撮るのもよし、家族や友人、恋人との思い出作りにもよし。一緒に、身近にある「当たり前の景色」を「特別な瞬間」へと変えてみませんか?
目次
- 【1】遊歩道で大村博士と一緒に|幸福の小径
- 【2】韮崎の町並みを見下ろしながら|観音山公園
- 【3】現在と昔が交差する瞬間|わに塚のサクラ
- 【4】郷愁を感じるぶどう畑&富士山と乾杯|マルス穂坂ワイナリー
- 一枚上手!初日の出を楽しむ「3つのコツ」
- 「#にらレバ初日の出」で写真をシェアしよう!
【1】幸福の小径(甘利沢川さくら公園)
幸福の小径ってどんなところ?
まず、最初にご紹介するスポットは、「幸福の小径」。
幸福の小径には、「甘利沢川さくら公園」という小さな公園があります。春には約100本の桜並木と芝桜が咲き誇り、幻想的な景観が楽しめるのが人気の理由の一つです。
また、この場所は同市出身でノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智博士が中学時代に歩いた通学路としても有名です。
遊歩道は、甘利沢下橋から終点の大村博士の銅像まで約1km(徒歩約15分)のお散歩コース。景色が開けているので、富士山と周辺の山々と共に、日の出を拝むことができます。
敷地内には、大村智博士の受賞を記念して建設された銅像をはじめ、9つのアート作品が設置されているので、ゆっくり鑑賞するのもお楽しみポイントのひとつです。
開放感のある遊歩道で大村博士と一緒に日の出を眺める!
1:公園入り口「甘利沢下橋」を背景に
2:大村博士像のあるエリアが見晴らし抜群
富士山と周辺の山の稜線がしっかり見えるので、徐々に日の出が出て来る様子をじっくり味わえます。
3:大村博士の背中がノスタルジック
「背中で語る男」の図。朝焼けが似合い、とてもダンディーでかっこいいですね。
おすすめは、「大村博士の銅像」と「富士山」とのスリーショット。
アングルを工夫すれば、大村博士が太陽を手に握りしめているように見える一枚も取れちゃいます。
\一眼レフでもパシャり!/
幸福の小径をお散歩しながらベストスポットを探せば、冷え込む早朝でも体はホカホカ。日の出が見せる様々な表情を楽しんでみてはいかがでしょうか?
●所在地:〒407-0043 山梨県韮崎市神山町鍋山
●駐車場:あり(約15台)
●交通アクセス:
【電車】JR中央線韮崎駅からタクシーで約10分
【自動車】中央自動車道韮崎ICから約15分
【バス】JR中央線韮崎駅ロータリーから韮崎市民バス円野線もしくは韮崎市民バス社会福祉村線に乗車、バス停御堂入口で下車
●問い合わせ:韮崎市観光協会 0551-22-1991
【2】観音山公園
観音山公園ってどんなところ?
2箇所目は、韮崎駅から歩いて約10分、七里ヶ岩の上の高台にある「観音山公園」です。韮崎の町並みや富士山、八ヶ岳を一望できるベストビュースポットとして有名な場所ですよね。
最大の見所は、公園裏手に鎮座されている、関東三観音の一つと言われている高さ18.3メートル(体重305トン)の「平和観音」。
観音様と一緒に初日の出を拝めるなんて…なんだか新年から霊験あらたかな気持ちにもなれますね。
周辺には、ベンチがいくつか用意されていて、座りながら景観を楽しめるのもオススメのポイントの一つです。
韮崎の街&富士山も一気見の贅沢スポット
1:韮崎の街並みを見下ろしながら
周囲に視界を遮る建物がないため、韮崎の街を隅から隅まで見渡せるので、爽快感があります。
また、韮崎の街全体が太陽の光に包まれていて、幻想的な雰囲気を楽しむこともできます。
2:周囲にある自然を利用して
自然を写真に入れることで、丘から見下ろしているような雰囲気に仕上がりました。
また、手前に草木を入れ明るさを暗めに設定すると、ノスタルジックな雰囲気の町並みを写真に収めることも。
\一眼レフでもパシャり!/
アメリカヤの裏道が近道?
実は、「アメリカヤ」の裏道から登っていくのが、この場所への近道。道中にアメリカヤさんが設置した、とても親切な案内板があるので迷わず観音様にたどり着けます。
明け方は薄暗く危険なので、「明るい服・反射板・足元を照らすライト」をお忘れなく!
この看板が目印
秘密の抜け穴みたいでワクワク
ひとやすみできるベンチも!アメリカヤさんありがとう。
帰るときも案内板が出迎えてくれるので、道迷いの心配がないですね。
●所在地:〒407-0023 山梨県韮崎市中央町11
●駐車場: あり(約5台)
●交通アクセス:
【徒歩】韮崎駅から約15分
【電 車】JR中央線韮崎駅からタクシーで約20分
【自動車】中央自動車道韮崎ICから約20分
●問い合わせ:韮崎市観光協会 0551-22-1991
【3】わに塚のサクラ
わに塚のサクラってどんなところ?
3ヶ所目のおすすめスポットとしてご紹介するのは、「わに塚のサクラ」。
塚の上に立つ樹齢約330年のエドヒガンザクラで、平成元年に韮崎市の天然記念物に指定されました。
一本桜にもかかわらず、八ヶ岳を背景に堂々と咲き誇る姿は、この地を訪れた人を魅了し、多くの感動を与えています。
Q:どうして「わに塚」って言われているの?
A:日本武尊(やまとたけるのみこと)の王子である「武田王の墓」という説、この地の形が「鰐口(わにぐち)」に似ているから…など所説あります。
現在と昔が交差する瞬間を納めて!
冬に桜!?と思いますよね?もちろん、可憐な花は咲いていませんが、330年もの間この地に根を張り街を見守り続けた桜。幹や枝のシルエットが浮かび上がり、朝日を浴びた姿は、どこか哀愁を感じさせられます。
「昔の人も、この桜と富士山を眺めながら初日の出を迎えていたのかもしれない…」
時代を超えて同じ景色を共有してると考えると、なんだかロマンチックですよね。春だけではなく、冬の桜の美しさを感じてみてはいかがでしょうか?
●所在地:〒407-0042 山梨県韮崎市神山町北宮地624
●ナビ検索用住所:山梨県韮崎市神山町武田260
●駐車場:わに塚のさくら駐車場(約20台)
●交通アクセス:
【自動車】中央自動車道韮崎ICから約20分
【バス】韮崎駅前バスターミナルから韮崎市営バス円野線に乗車、バス停・武田八幡宮を下車から徒歩5分
●問い合わせ:韮崎市観光協会 0551-22-1991
【4】マルス穂坂ワイナリー
マルス穂坂ワイナリーってどんなところ?
マルス穂坂ワイナリーは、マルス山梨ワイナリーの自社農園として高品質なワイン用葡萄を栽培していた「穂坂日之城農場」に、2007年に新設したワイナリーです。
「醸造棟」は自由に見学することができ、「ビジター棟」では、ワインバー(有料)で、マルスワインの試飲&おつまみを楽しめるので、お酒好きの人には、たまらない場所ですね。
郷愁を感じる郷土の風景とともに
初日の出と共に、ぶどう畑&周辺の山々の稜線&名峰「富士山」が一度に楽しめるのがポイント!また、高台に位置しているので、富士山と同じ目線になれるのも◎。
全方位自然に囲まれた静かな雰囲気の中、初日の出を眺められるので、自分と向き合う時間も作れます。
マルスワインさんの窓ガラスに映った日の出&富士山もいい感じ。
\一眼レフでもパシャり!/
ワイン片手に初日の出!?
2021年、年の初め。マルス穂坂ワイナリーさんでは、お正月の特別営業を予定しています。
普段は眺めることができないワイナリー内からの「朝焼けの富士山」&「ご来光」を楽しむことができる貴重な機会でもあります。
しかも、来場者には「振る舞いワイン」が提供されるそうですよ!(ドライバーの方には、「穂坂産巨峰ジュース」が用意されています)
絶景を酒の肴に地元のワインを堪能できる、優雅でちょっぴり贅沢な時間を、マルス穂坂ワイナリーさんで過ごしてみてはいかがでしょうか?
●所在地: 〒407-0172 山梨県韮崎市穂坂町上今井8-1
●駐車場: マルスワイナリー駐車場(約30台)
●交通アクセス:
【電車】JR中央線「韮崎駅」からタクシーで約20分
【自動車】中央自動車 韮崎ICから約10分
●問い合わせ:マルス穂坂ワイナリー 0551-45-8883
●関連リンク:https://www.hombo.co.jp/factory/mars-hosaka.html
一枚上手な「初日の出」を楽しむ3つのコツ
「ただ見るだけ」と思われがちな初日の出ですが、油断していると肝心なシーンを見逃してしまう可能性があります。
そこで、筆者が韮崎市内を走り回り、日の出を追って体験した「3つのコツ」をシェアいたしますので、ぜひ、参考にされてみてくださいね。
1:日の出の時間をチェック
2021年1月1日の韮崎の日の出の時間は、6時56分とされています。
しかし、今回ご紹介したスポットでロケハンした際は、約6〜10分程度プラスした時刻に太陽が顔を出していました。
この時期の空気はとても寒いので、体を冷やさないためにも、日の出時間の10分前に到着するようスケジュールを組むことをオススメいたします。
2:寒さ対策は万全に!
ご来光を目にした瞬間はとても感動し、心がホカホカ暖かい気持ちになりますが…太陽が上がってくるまでの「待機時間」は、とにかく寒いです。
油断していると、せっかくの日の出を拝む前にその場を退散する…なんて事態も起こりかねません。
筆者もロケハンの最中、身を震わせながら必死にカメラのシャッターを切っていました。
そこで、筆者がどのように耐え忍んだのか、実体験から学んだオススメの服装をご紹介します。
【服装】
●手がとにかく寒いので、手袋は絶対に持って行ってください!
●最低でも上は4枚、下は2枚の重ね着がオススメです。(筆者は、上・5枚、下・2枚着用)
・手袋(必須)
・ネックウォーマー
・ニット帽
・ヒートテック+カットソー
・長袖フリース
・ソフトシェル(寒がりな人は必要)
・ダウンジャケット
・厚手のタイツ
・ジーンズ
・ウィンドブレーカーなどのズボン
【持ち物】
・体が温まる飲み物
・ホッカイロ
・小さめのレジャーシート(ベンチに座る人)
・足元を照らすライト
日の出を待つ「たった数分のこと」と思いがちですが、太陽がない世界はとても寒く厳しいので、くれぐれも薄着で出かけないようにしてくださいね。
3:写真を撮るなら10分前までに到着しよう!
日の出はあっという間に上がってしまうため、いつでもシャッターを切れる状態で待機することが大切です。
現地に到着して自分にとってのベストスポットを見つけるべく、周囲をお散歩する時間を加味すると、納得のいく1枚が撮影できます。
「#にらレバ初日の出」で写真をシェアしよう!
スマホやカメラで素敵な初日の出が撮影できた方は、ツイッター、インスタで「#にらレバ初日の出」のハッシュタグをつけて投稿してみてくださいね!
同じ時間、それぞれの場所で過ごした新年。写真を通して繋がれたらなんだか幸せですよね。
いつもの街、当たり前の風景である地元が「特別な日」に変わる瞬間…あなたはどこで、誰と、どのように新年を迎えますか?
一年の計は元旦にあり。いつもより“ちょっぴり”早起きをして「初日の出」を探しに地元を散策してみてはいかがでしょうか。