今回訪れたのは、2020年11月22日(土)韮崎市一ツ谷にOPENした「ADAMAS(アダマス)スケートパーク」。
このパークは、スケートボードを通じて出会った若者3人で結成された、スケートボード集団「すけっちゃ」が運営しています。
平日の夕方にパークを訪れると、「やっほー」と元気に扉を開ける子どもや、「おつかれっすー」と声をかけながら入ってくるスーツ姿の男性など、様々な年齢の人が次々と姿を見せます。
そして、あっという間に着替えを済ませると、勢いよくスケートボードに片足をかけ、颯爽とパーク内を滑り始める姿がとてもキラキラと輝いて見えました。
そんな風に学校や仕事の帰りにみんなが「よりみち」しているアダマススケートパーク(以下、アダマス)に、編集部の窪田と松野がお邪魔してきました。
目次
子ども・初心者大歓迎のスケートパーク
まだスケボーの楽しさを知らない人に楽しさを伝えていけたらなって。
そこを乗り越えれば楽しい世界が待っているのに、やめちゃうのもったいないな〜てすごく感じていて。ここに来てもらえたら教えながら一緒に滑ることができるから、楽しさを知ってもらえるんじゃないかなって思います。
コロナで在宅ワークになったから最近スケボーを始めた40代や50代の方もいますし、子どもと一緒にスケボーを始めたママさんが夢中になって、ママ友を誘って練習に来ていたり。
スケートボードの魅力とは?
だけど実際は、ひたすら自分と向き合って同じことをずっと繰り返す、めちゃくちゃ地味なスポーツなんです。痛いし、靴もすぐボロボロになるし、女の子にも全然モテない(笑)
他のスポーツだとどうしても、力があったり足が速かったりする大人が有利なことが多いけど、スケボーの技の難易度はみんな平等。
だからこそ同じパーク内で一緒に滑ることができて、年齢関係なく「この技できる?」「これは?」と対等に話ができるんです。
アダマススケートパークができるまで
それなら、「自分たちで滑れる場所をつくろう」という流れでプロジェクトが始まりました。
利用者が語るこのスケートパークの魅力
ここに来れば彼ら3人の内の誰かが一緒に滑ってくれるので、子どもたちは「彼らと滑りたい」って思うんじゃないかな。
うちは週に2回来ているので、ボードや靴の買い替え代を合わせて、何か習い事させるのと同じくらいの金額なので助かってます。」
子どもたちのため、クラウドファンディングに挑戦中!
よりみちの帰りみち
アダマスを出て車に乗った私たちは、2人とも少し興奮気味。
「すごくいい場所だったね」「全然敷居高くなかったね」と感想を語り合いながら、すっかり日が暮れた韮崎のまちを帰りました。
頭に浮かんでくるのは、さっきまで見ていたみんなのいきいきとした表情。
学校や家以外に、年齢も立場も関係なく集まった仲間たちと思いっきり遊べる場所があるのって、何だかすごく羨ましいなぁと感じました。
木片を一つ置いただけでそれを飛び越える新しい遊びが始まって、子どもも大人も一緒になって何度も繰り返し挑戦していて...そこに目的なんて無くたって、ただ楽しいというだけで十分な理由になるということを、久しぶりに思い出した気がしました。
このパークで育った子どもたちは、「大人になっても真剣に遊んでいい」ということを知っている大人になるのでしょう。そして自分がそうされてきたように、未来の子どもたちにいろいろなことを教えてくれる、頼り甲斐のある大人になるのだと思います。
そんな良い循環の拠点、新しいみんなの居場所「アダマススケートパーク」に、みなさんもぜひ、気軽によりみちしてみてください。
ADAMAS(アダマス)スケートパーク
- 利用料:1日滑走料 ¥500(税込)
- 営業時間:平日15時〜 土日祝13時〜22時 不定休
- 場所:韮崎市一ツ谷2004 国道20号沿い
- アダマススケートパークInstagram
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