韮崎から141号線を北杜市方面に進んでいくと、「フレンズ」と書かれた大きな看板が目に飛び込んでくる。
看板に導かれるように閉業したパチンコ店の裏手へと進んで行くと…そこにフレンズという名のなんとも味わい深い店構えをした御食事処がある。
私はお腹がペコペコで「今日はがっつり食べたい!」というときには、ボリューム満点のランチを食べに度々ここへ訪れている。友人を連れて行くと「よくこんなコアなところ知ってるね!」と感心されるが、そんな友人たちも一度行くと、すっかりこの店の虜になってしまうのだ。
今回のよりみちでは、いつものランチの様子や常連の私だからこそ知る定食の裏技(?)から、一品料理とお酒を楽しめる夜の部の様子まで、フレンズの魅力をたっぷりお届けしようと思う。
目次
食いしん坊も納得◎ボリューム満点のランチメニュー
フレンズのランチメニューには、焼き魚定食や豚バラ生姜焼き定食など、「定食といえばこれ!」と思える、がっつり系のメニューが揃っている。定食には味噌汁と漬物と小鉢が付き、お得な日替わり定食には、小鉢が2つ付いてくることも!
おかずのボリュームがたっぷりな上にホクホクのご飯も山盛りで、運ばれてきたときには「ちょっと多いかな?」と思いつつも、美味しくてなんだかんだいつも完食してしまう…(笑)
人気メニューのラーメンは、魚介ベースのまろやかスープと細い縮れ麺との相性が抜群。しっかり旨味は感じられるけれどしつこさはなく、シンプルで懐かしい味わいの醤油ラーメンである。
私は定食屋のラーメンへの期待をあまり高く持たないようにしている(あるだけで感謝するようにしている)のだが、フレンズのラーメンは、醤油も味噌もラーメン専門店顔負けの味。びっくりする美味しさなので、ラーメン好きにもぜひ一度味わってみてもらいたい。
常連のみぞ知る!?裏技をこっそりご紹介
味噌汁や漬物の付いた定食セットは魅力的だけど、無性に一品料理にあるメニューが食べたい時もある。そこで、常連の私だからこそ知っている、メニュー表にはない“裏技”をこっそりご紹介しようと思う。
なんと、ライスの単品価格と同じ200円で、単品メニューを定食に変更することができるのだ!
例えば、「からあげ定食が食べたいけれどメニューにない…」そんなときは、オーダーの時に「からあげ単品を定食にできますか?」と伝えるだけ。
するとからあげの単品価格600円に200円をプラスした計800円で、からあげ定食を楽しむことができるのだ。
この裏技を知るまでは、「今日の日替わり、からあげがいいなぁ」と淡い期待を抱きながら来店していたが、今ではいつでも好きなときにからあげ定食を頼めるので嬉しい。
私的おすすめは、450円の単品餃子を「餃子定食」にすること。フレンズの餃子はボリュームたっぷりジューシーで、ラーメンのお供としてだけではなくメイン料理としても満足度が高いので、ぜひ食べてみてほしい。
一品料理でお酒が進む!夜の部もおすすめ
お酒好きの友人に、“フレンズは夕方5時から始まる夜の部も良い”という噂を聞いたので、先日にらレバ編集部の2人と行ってみた。
山梨定番の煮かつ皿や肉ニラ炒め、餃子、トマトスライスなどなど、酒飲みにはもってこいのメニューが揃っていて、そのどれもがしっかり濃いめの味付けですごく美味しい。
箸休めの白菜と大根の漬物はさっぱりした味わい。ピリ辛のタレがついてくるのがうれしい。
ドリンクメニューには、ワイン県山梨ならではのジョッキワインも。試しに注文してみると…並々と注がれ氷も入っていて、もはや葡萄ジュース!?という見た目だが、正真正銘アルコール入りの赤ワインだ。
〆はやっぱり味噌ラーメン。大満足のクオリティでおいしかったので、今度お昼に来た時にも頼もうと思った。
駅から離れているにも関わらず、この日は地元の常連客や家族連れで満席。噂の通り、フレンズ飲みは最高で、地域の人に愛されている理由がよくわかった。
昔ながらの定食屋の雰囲気漂う店内
フレンズの「THE 定食屋」という味のある店内も、料理やお酒をおいしく感じさせるポイントの一つだと思う。
開業してから35年目だそうで、懐かしい雰囲気が漂っていてなんだかすごく落ち着く空間なのだ。
奥の部屋は2つの広い座敷が連なっていて、大人数も収容可能。
山梨ならではの文化「無尽」の会場としても使われているそうで、ここで地域の大人たちがワイワイと楽しんでいる光景を想像すると、なんとも山梨らしくていいなぁと思う。
本棚には、おそらく昭和生まれの世代にドンピシャなのであろう、懐かしい雰囲気漂う漫画が大量に並んでいる。少し色褪せた漫画の背を眺めながら(時にはパラパラ眺めながら)、注文したメニューの到着を持つ時間も良いものだ。
お母さんに聞いたおまけ話
ちなみに、すぐ目の前のパチンコ屋は、35年前(フレンズがオープンした頃)はすごく賑わっていたそう。
フレンズのお母さんも手伝っていて、なんと1日1,000万円以上の景品交換があったと聞いて驚いた。
「あの頃の韮崎は活気があって面白かったのよ」と語るお母さんに、もっと当時のエピソードを聞いてみたいと思った。(カウンターで飲めば可能かも…?)
よりみちのかえりみち
こういう、がっつり食べられるおいしい定食屋がまちにあるのは、韮崎に住んでいる者としてとてもありがたい。
どうやらフレンズのご飯の味とボリュームは、体力勝負の現場仕事の人々にも愛されているようで、作業着を着たお客さんが多いのも特徴だ。
私は全く身体を動かさないデスクワークがメインだけれど(なのに完食…)、同じくフレンズのご飯からいつもパワーをもらっている。
親子二代で営まれているこの店が、これからも変わらず多くの人の憩いの場としてあり続けてくれることを願って、これからも私のフレンズ布教活動は続く…。
「御食事処フレンズ」の基本情報
- 所在地:山梨県韮崎市中田町中條1009
- 営業時間:11時30分〜14時、17時〜21時(平日)〜22時(休祝日・宴会利用時)
- 定休日:日曜日、水曜日
- 電話番号:0551-22-9741