将来は地元に貢献したい!ふるさと納税返礼品を考える韮崎出身の大学生「にらヤンステーション!」vol.13名取柊人、大原翔也


こんにちは!学生編集部の長田拓真です。

韮崎から離れた地で活躍する同世代を学生編集部が取材しお届けしていこうと2019年10月にスタートしたこの企画『にらヤンステーション!』

第13回目は、名取柊人さんと大原翔也さんを取材しました!

【名取柊人(なとりしゅうと)】

韮崎市出身。穂坂小→韮崎東中→韮崎高校(サッカー部)→日本大学経済学部経済学科の3年生。大学では公共政策を専攻していている。

【大原翔也(おおはらしょうや)】

 韮崎市出身。甘利小→韮崎西中→韮崎高校(サッカー部)→山梨学院大学法学部政治行政学科の3年生。大学では国際政治を専攻している。

今回の記事では、韮崎高校で共にサッカーをした仲間であり、現在は学生団体トップファンでも共に活動をしている名取柊人さんと大原翔也さんを取材しました。2人は将来、行政の立場で地元に貢献していきたいと考えていて、現在、韮崎市のふるさと納税返礼品を考案するプロジェクトを進めています。それぞれの地元に対する思い、将来のことなど、思い出話を交えながら取材した様子をお届けします!

【トップファンの活動を振り返って】

拓真:まずはトップファンの活動について聞いていきたいと思います。2人は同じタイミングでトップファンに参加したと思うけど、どんなことがきっかけだったの?

柊人:そうだね、俺と翔也は2人でよく連絡とりながら将来のことを話していて、高校時代の仲間が地元で活動しているトップファンに興味持っていたんだよね。それに、俺は新型コロナウイルスの影響で大学もいけないから実家に帰ってきていて、実際に活動している友達に話しを聞いてから、参加する決意をしたよ。

翔也:俺もコロナの状況でバイトの頻度が落ちたり、推しのコンサートが中止になったり。(笑)家で何もすることがない時間が多かったんだよね。それでも、なにか活動しようと取り組んでたトップファンのみんなを見て、俺も活動してみたいなと思って8月に活動に参加するようになったよ。

拓真:俺としても、またこうやって一緒に活動できることが嬉しいよ!!確か、入るって決めた次の日には、とりあえず何かやろうということで韮崎市内の空き家を歩いて探したよね?

翔也:拓真に無理やり連れていかれたけど(笑)あの日は暑かったね。でも、実際に韮崎駅と穴山駅の周辺を歩いてみて、地元なのに知らない道、お店、空き家が多くて驚いたな~。

真夏のまち歩きで汗だくに

柊人:汗だくでまち歩きしたね(笑)地元のことでも知らないことがこんなにあるんだなって感じたよ。空き家をトップファンの拠点づくりや学生居酒屋などに活用する構想をして、継続的に市内の空き家を内見したり、地域の人や市の職員の方にも話しを聞きに行ったっけ。

拓真:そうだね、まだ空き家の活用は叶っていなけど、行動したからこそ、実際に空き家がとても多い問題も肌で感じることができたし、空き家活用と言っても金銭的に大変なんだってことをリアルに理解することができたよね。

空き家内見の様子

【地元の魅力を伝えたい~韮崎市ふるさと納税返礼品を考案中~】

拓真:トップファンの活動で印象に残っているプロジェクトは何かある?

柊人:俺は現在、関わっている韮崎市のふるさと納税返礼品のプロジェクトかな。

翔也:俺もそうだな、ニラサキサラニがきっかけでこのプロジェクトが始まったよね。

※ニラサキサラニ
上から読んでも下から読んでも、「ニラサキサラニ」。都内と韮崎を、若者と地域を、人と人とをつなぐという双方向性を表したネーミング。2020年10月に第2弾をNPO法人河原部社と学生団体トップファンで「既にやりたいことがある人」と「なにかやりたいけど、やりたいことを見つけられない人」が出会い「やりたいをカタチに」していくオンライン型のマッチングイベントを共催。「ニラサキサラニ」をきっかけに新たな人との繫がりや韮崎市のふるさと納税返礼品を考えるプロジェクトなどが生まれている。

拓真:ニラサキサラニではいくつかプロジェクトがあったけど、その中でも韮崎市のふるさと納税を考えるプロジェクトに参加しようと思ったのはどんな理由があるの?

柊人:俺は大学で地方の公共政策について専門的に学んでいるんだけど、それを生かして何か地元に貢献できないかなと思って参加したよ。あとは、大学卒業後に山梨に帰ってきたいと考えているから、今のうちに少しでも地元に関われることに挑戦したいと思ったからかな。

翔也:俺も将来、行政の立場から地域に貢献する仕事をしたいと考えていて、今回のふるさと納税プロジェクトで実践的な経験ができると思ったから参加したよ。あと、自分が生まれ育った地元の魅力ををふるさと納税を通して他県の人に伝えたいと思ったし、今回のプロジェクトを通して自分自身が韮崎について学べることがあるんじゃないかと考えたんだ。

拓真:なるほど、2人とも地元に貢献したいって思いが強いんだね。それに、将来は地元で就職したいと考えているから、今回のプロジェクトは学びの場であり、実践の場でもあるんだね。ちなみに今プロジェクトはどんな感じかな?

柊人:まだ、詳しいことは言えないんだけど、今のところツアー形式の返礼品を考えているよ。

翔也:韮崎で何か体験できるようなツアーをしたいと考えていて、それを俺らみたいな学生が案内できるような内容にしても良いかな。

拓真:モノではなく体験をふるさと納税の返礼品にするってこと?

柊人:そう!俺らとしては、モノを送るよりも韮崎に実際に来てもらって、韮崎の日常を味わうことで魅力を伝えられると考えたんだ。

拓真:なるほど、面白そう!実現はいつになるの?

柊人:実現は来年度の返礼品を予定しているよ。でも、まだまだ決まってないから市の職員の方と打ち合わせを重ねて、早く実現させたいな。

【地元に対する想い】

拓真:二人とも地元愛がすごい強いなと感じるんだけど、そこにはどんな思いがあるの?

柊人:地元って大切な思い出が詰まった場所がたくさんあると思うんだ。俺だったら、よく小学校の帰りに友達と遊んだ穂坂小学校の近くにあった名前も知らない小川とか、クワガタやカブトムシを捕りに行った家の近くの山かな。そういった場所に愛着を感じることが地元愛に繋がってるのかなって感じてるよ。

翔也:確かにそうだね。俺は団地の庭で良く遊んだこと覚えてるな。いとこのお兄ちゃんとよくサッカーして遊んでたんだ。それと、韮高のグランドも小さい頃から思い出の場所だな。いとこのお兄ちゃんも韮高サッカー部だったから、よく練習や試合を観に行っていたんだ。

拓真:そういった子どもの頃からの何気ない思い出が詰まった場所がいっぱいあるまちだから、二人は韮崎のことを大切な場所だと感じているんだね。

【バイク通学で結成したバイクメン!】

翔也:あと俺は、地元愛の強い理由として、くだらないことで笑える仲間と出会えた場所だからっていうのもあるな。高校生の頃はサッカー部で、特に俺らは原付で通学していたから、『バイクメン』ってグループを作って、ご飯行ったり遊んだりしたのは懐かしいね(笑)

拓真:懐かしい!!土日のランチを狙って、焼肉食べ放題によく行ったね(笑)

柊人:練習終わりや試合の後は必ずバイクメン探して、どこ行くとか話してたよね(笑)大学に入ってからもバイクメンで北海道旅行とかも行ったね!

拓真:そうそう、大学で北海道に進学したバイクメンのメンバーがいたから遊びに行ったよね。北海道広くて周り切れなかったからまた行きたいね!

柊人:最近は旅行できてないけど、新型コロナが落ち着いたらまた行きたいね。

北海道旅行の様子

【大学生活について】

拓真:2人は大学ではどんなことを学んでいるの?

柊人:俺は経済学部で経済を学んでいて、研究室では地方における公共政策について研究してるよ。

拓真:地方の公共政策って具体的にどんなことやってるの?

柊人:地方の観光をテーマにした行動経済学を分析しているよ。観光客数、消費額、宿泊数などを調査して、そこの観光地にははどんな要因があるかを分析していくんだ。

拓真:なるほど!公共政策と言っても、観光テーマに研究をしているんだね。翔也はどんなこと学んでるの?

翔也:俺は法学部でゼミでは国際政治を専門に学んでいるよ。具体的には朝鮮戦争についての歴史やアメリカとアジア諸国の関係を政治的な観点から学んでいるんだ。あと、最近は自治体行政学という授業を受けて、とても興味を持ったんだ。主に地方自治体行政の組織や管理、公共政策の理論、マネジメントや行政体制について学んだかな。

拓真:将来は行政として地元に貢献したいと考えてる翔也としては、自治体行政学の学びはとても大切だね。

翔也:そうだね、行政として地元に貢献するために、地域にとって最適な公共政策や組織をガバナンスしていく学びは大事だと思うから、もっと大学で学んでみたいな。

拓真:次は大学生活のことを聞いてみたいんだけど、柊人は都内に進学して一人暮らしで、翔也は県内の大学だから実家暮らしだよね。高校から比べて生活がどう変化して、どんなこと感じてる?

柊人:一人暮らしだから、生活としては自分で全部やらないといけなくなった変化はあるよね。今はコロナの影響で実家にいるけど、東京での暮らしは、学校行って、アルバイトして、遊んで楽しいし不便はないよ。でも、サッカーに打ち込んでいた高校の頃と比べるとどこか味気なさを感じることがあるな。

翔也:俺は変わらず実家暮らしだから、特段生活に変化はないけど、柊人と同じようにサッカー漬けだった高校の頃と比べると大学生活はあまり充実していない感じがするな。それでもトップファンで活動を始めてからは楽しくなってきたかな。あとは、中学・高校の同級生の多くは都内に進学しちゃって、寂しいな。でも、だからこそ帰ってきて遊べる時は嬉しい!

柊人:やっぱり地元の友達って特別な存在だよね。

地元の友達

【地元に貢献するために~描く未来~】

拓真:最後に将来について聞いていきたいと思います。2人とも地元で就職したいとのことだったけど、具体的にはどんな仕事をしたいの?

柊人:俺は地元に帰ってきて行政側から地域を盛り上げていきたいな。さっきも言ったような大学で学んでいる地方公共政策を生かして仕事をしてみたいんだ。だから、今のところは、公務員試験にも挑戦しようと考えているよ。

拓真:具体的にどんなことをしていきたいの?

柊人:行政から空き家についてアプローチしてみたいな。実際にまちを歩いて空き家を探したから分かるけど、管理しきれていない空き家が多いと感じて、行政としてまちの空き家を管理したり、活用しやすい環境を整えていくことに取り組みたいな。あとは大学でも勉強している観光をテーマにして地元を盛り上げていきたい。

拓真:翔也はどう考えているの?

翔也:俺も同じく行政という立場から地元に貢献してきたいな。俺は柊人ほど明確なものはないけど、人と接することが好きで、より多くの地域の方とより密接に関われるのは行政だと感じたし、地域の方の意見を聞いてそれを反映した取り組みを行っていきたいな。

拓真:俺も将来は地元で仕事したいと考えているから一緒にまちづくりに取り組んでいきたいね!!今日はありがとう!

【取材を終えて】

今回の取材では大好きな地元に将来貢献したいと考える柊人と翔也の「強い地元愛」を知ることができました。小さい頃からの思い出の場所など地元への思いを語ってくれた二人。きっとこの記事を読んでいる皆さんにも、なんともない場所だけど、大切な思い出の詰まった場所が地元にはたくさんあるのではないかと思います。

地元韮崎を愛する二人の今後の活躍が楽しみです!
また、自分も将来は地元でまちづくりに携わりたい思いがあるので、今後も彼等と共に活動に取り組んでいきたいです。

最後に、にらヤンを担当している学生ライターは学生団体トップファンで活動しています。トップファンでは山梨県の活性化と自身の成長を目的として、自身の興味分野、得意なスキルを活かした活動をしています。「学生としてこういう企画をやってみたいな」という構想がある人……、どんな風にでもいいのでトップファンの活動に興味を持ってくださった方は是非お気軽にご連絡ください